蚕糸の森アパートメント 11〜地下スラブ配筋工事〜|東京の建築設計から

前回は「蚕糸の森アパートメント 10〜ピット耐圧盤工事〜」の話でした。

地下ピットの断熱材が貼られ、いよいよ地下一階のスラブの配筋です。

床スラブの配筋は鉄筋のサイズ(鉄筋径)が小さく、平らな面に縦横に均等なピッチに施工します。

大きな基礎梁の配筋工事に対して、施工は比較的分かりやすいです。

地下1階スラブ配筋工事 1

綺麗に、整然と鉄筋が組まれてゆきます。

地下1階スラブ配筋工事 2

下部の基礎の配筋と床がきちんと構造的につながるように、配筋してゆきます。

地下1階スラブ配筋工事 3

こうして見ると、鉄筋がまるで生き物のように感じられます。

基礎の鉄筋が上部に伸びてゆき、スラブの配筋と繋がります。

これらの鉄筋の接続部分の長さや施工の仕方には、きちんとした施工要領があります。

施工要領に従って、
きちんとした長さ等が取れているかが大事です。

地下1階スラブ配筋工事 4

基礎の太い鉄筋に対して、床スラブの鉄筋が細いのがよく分かります。

基礎とスラブの構造としての役割の違いが、
よく分かりますね。

基礎は文字通り「建物の基礎」となって、建物を支える最も大事な部分です。

対して、スラブは床の荷重を支え、各階の荷重を支えます。

その荷重による力を、基礎や主体となる構造に「力を流す」役割を持ちます。

次回は地下スラブの配筋検査です。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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