地下スラブ配筋工事〜整然と組まれる鉄筋・基礎梁と地中スラブが一体となって建物を支えるイメージ〜|蚕糸の森アパートメント11・東京の建築設計から

前回は「ピット耐圧盤工事〜安定感が高い耐圧盤と基礎のハイブリッド構造・耐圧盤下部の断熱材施工〜」の話でした。

目次

地下スラブ配筋工事:整然と組まれる鉄筋

地下1階スラブ配筋工事(新建築紀行)

地下ピットの断熱材が貼られ、いよいよ地下一階のスラブの配筋です。

床スラブの配筋は鉄筋のサイズ(鉄筋径)が小さく、平らな面に縦横に均等なピッチに施工します。

大きな基礎梁の配筋工事に対して、施工は比較的分かりやすいです。

綺麗に、整然と鉄筋が組まれてゆきます。

地下1階スラブ配筋工事(新建築紀行)

下部の基礎の配筋と床がきちんと構造的につながるように、配筋してゆきます。

地下1階スラブ配筋工事(新建築紀行)

こうして見ると、鉄筋がまるで生き物のように感じられます。

基礎の鉄筋が上部に伸びてゆき、スラブの配筋と繋がります。

基礎梁と地中スラブが一体となって建物を支えるイメージ

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

これらの鉄筋の接続部分の長さや施工の仕方には、きちんとした施工要領があります。

Yoshitaka Uchino

施工要領に従って、
きちんとした長さ等が取れているかが大事です。

地下1階スラブ配筋工事(新建築紀行)

基礎の太い鉄筋に対して、床スラブの鉄筋が細いのがよく分かります。

Mana Muraki

基礎とスラブの構造としての役割の違いが、
よく分かりますね。

基礎は文字通り「建物の基礎」となって、建物を支える最も大事な部分です。

対して、スラブは床の荷重を支え、各階の荷重を支えます。

その荷重による力を、基礎や主体となる構造に「力を流す」役割を持ちます。

新建築紀行
蚕糸の森アパートメント:断面図(新建築紀行)

基礎梁が最も大事ですが、今回の構造設計では、基礎の地中スラブを地下一面に設置しました。

Yoshitaka Uchino

建物全体を基礎梁と
地中スラブが一体となって建物を支えるイメージです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は地下スラブの配筋検査です。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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