前回は「ピット耐圧盤工事〜安定感が高い耐圧盤と基礎のハイブリッド構造・耐圧盤下部の断熱材施工〜」の話でした。
目次
地下スラブ配筋工事:整然と組まれる鉄筋
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200701B1Fスラブ配筋01m.jpg)
地下ピットの断熱材が貼られ、いよいよ地下一階のスラブの配筋です。
床スラブの配筋は鉄筋のサイズ(鉄筋径)が小さく、平らな面に縦横に均等なピッチに施工します。
大きな基礎梁の配筋工事に対して、施工は比較的分かりやすいです。
綺麗に、整然と鉄筋が組まれてゆきます。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200701B1Fスラブ配筋04m.jpg)
下部の基礎の配筋と床がきちんと構造的につながるように、配筋してゆきます。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200701B1Fスラブ配筋07m.jpg)
こうして見ると、鉄筋がまるで生き物のように感じられます。
基礎の鉄筋が上部に伸びてゆき、スラブの配筋と繋がります。
基礎梁と地中スラブが一体となって建物を支えるイメージ
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/02/53FP_Sec03ma.jpg)
これらの鉄筋の接続部分の長さや施工の仕方には、きちんとした施工要領があります。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/2304YU01.jpg)
施工要領に従って、
きちんとした長さ等が取れているかが大事です。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200701B1Fスラブ配筋08m.jpg)
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2021/10/200701B1Fスラブ配筋08m.jpg)
基礎の太い鉄筋に対して、床スラブの鉄筋が細いのがよく分かります。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/05/Muraki23.jpg)
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基礎とスラブの構造としての役割の違いが、
よく分かりますね。
基礎は文字通り「建物の基礎」となって、建物を支える最も大事な部分です。
対して、スラブは床の荷重を支え、各階の荷重を支えます。
その荷重による力を、基礎や主体となる構造に「力を流す」役割を持ちます。
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/02/51SFA_Sec01ma.jpg)
![新建築紀行](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/02/51SFA_Sec01ma.jpg)
基礎梁が最も大事ですが、今回の構造設計では、基礎の地中スラブを地下一面に設置しました。
![](https://a-voyage.net/wp-content/uploads/2023/04/2304YU01.jpg)
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建物全体を基礎梁と
地中スラブが一体となって建物を支えるイメージです。
次回は地下スラブの配筋検査です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。