前回は「プロセス 4 : 熊本の家 4〜詳細な模型をつくろう〜」の話でした。

今回は、コンセプトを表現する話です。
コンセプト模型は、コンセプトを表現するには最も適していると思います。
内部空間をもう少し表現したアクソノメトリック・パースペクティブは、建主にも分かりやすく、イメージしやすいです。

模型同様、パースには人を入れましょう。

スケール感と雰囲気が、
グッと強く表現されます。
熊本の家では、2階のテラスで子供たちが遊ぶイメージがありました。



「子供たちが遊んでいる」雰囲気を表現しています。


アクソノメトリックは、空間構成がよく分かります。
ここでは、壁面一つを消して表現しています。
「1階リビングと2階の廊下(道空間)をつなぐVoidがどのようになっているのか」を検証します。
コンセプトを、模型とはまた違う角度から、考えることが出来ます。



これらの図面は、
作品のコンセプトを明確に表現します。
作成して、「作品のConceptを再検証する」ためにはとても役立ちます。


設計中・あるいは工事中に作成すると、より設計が発展します。
現実的には、納まりやコストの調整等で手一杯となり、難しいのが実情です。
こういう図面を作成してみた後は、自分の頭の中でイメージを作って、楽しみながら設計を進めます。



頭の中で、デザインを
再確認してゆくのも良いですね。
完成写真は、下記からご覧ください。