前回の「アイデア : 有機的ヴォイド~スリットの光・白い抽象的空間・光の空間・熊本の家~」の話でした。
目次
柱・梁の空間と「間」
今回は、吉祥寺の集合住宅の有機的ヴォイドに関する話です。
建築を構成する柱・梁のシンプルな構成を、明確にデザインしたいと思います。
そして、そこに日本的な「間」を感じられる空間を創り出したいと考えています。
柱が大地に屹立するとき、柱の周辺には「間」が生まれます。
均等グリッドの柱の空間と自然の空間を融合させ、新たな「間」を創り出したいと考えました。
二枚の壁とグリッド
吉祥寺の集合住宅の森は、斜めと二枚の壁面によって囲われています。
そして、建築の均等グリッド構造のコンクリート打ち放しの柱が建ち上がり、自然を貫きます。
コンクリート打ち放しの柱・梁は、自然と対峙します。
そして、自然と建築の相互を関係づけ、一体となります。
自然と建築の融合
中庭に屹立する正方形断面の柱は、建築の存在を暗示し、空間と間を創り出しています。
住まい手が楽しむ森において、建築を構成する柱と梁を明確に表現しました。
Yoshitaka Uchino
そして、自然と
建築が融合します。
コンクリート打ち放しの「正方形断面の均等グリッド」という人口の建築と自然が対峙します。
この場所、この空間だけの新たな「間」を感じさせる空間の創出を目論みました。
「揺らめく自然」の展開〜茨城の家から蚕糸の森アパートメントへ・「設計のコンセプト・アイデアの根源…
アイデア・コンセプトを貫く設計姿勢
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