前回は「アイデア : 有機的ヴォイド~細長い吹き抜け・白い抽象的空間・無の空間・熊本の家~」の話でした。
アイデア : 有機的ヴォイド~細長い吹き抜け・白い抽象的空間・無の空間・熊本の家~|東京の建築設計から
空間の奥行が感じられる、小さな宇宙
目次
階段の有機的ヴォイド
吹き抜けが有機的ヴォイドとなる、熊本の家。
階段の空間は上下の空間をつなぎ、変化が生まれます。
間の空間を、この垂直動線の階段の空間において創り出したいと考えました。
Yoshitaka Uchino
熊本の家の階段は、
要素をそぎ落としたミニマムな空間です。
テラスからの自然の光がバウンスする「白い空間」の階段。
「光によって空間がつくられる」ように意図しました。
階段手すりのスリットの光
この空間には2階のテラスから光が注ぎ込み、スリットを通過する光は、光のラインを描きます。
階段は、「上階と下階の間を移動する」機能だけの空間ではありません。
空間の変化を感じられる
「光の空間」となります。
空間を移行する際に、「間」を感じる事が出来ます。
透明な気持ちになる階段の空間
外部テラスに面した2階の廊下は、「道空間」となります。
そして、その道空間から「こぼれてくる光」によって、光が立体的に広がることを意図しました。
落ち着いた透明な気持ちになる事が、
出来るイメージです。
1階LDKなどのパブリックスペースと、2階諸室のプライベートスペースの間の様々な空間の変化が、
階段を昇ったり、
降りたりする際に感じられます。
完成写真は、下記からご覧ください。
アイデア : 有機的ヴォイド~柱・梁の空間・間・自然と建築の融合・吉祥寺の集合住宅~|東京の建築設計…
柱が大地に屹立するとき、柱の周辺に生まれる「間」
次回は上記リンクです。