前回は「アイデア:有機的ヴォイド~光と「間」・スリットの光・新旧の軸組の対話・練馬の家~」の話でした。
アイデア : 有機的ヴォイド~バウンスする自然の光・柔らかな光・茨城の家~|東京の建築設計から
上下の空間をつなぎ、落ち着いた光をもたらす「余白の空間」吹抜
目次
細長い吹き抜け
今回は、熊本の家の有機的ヴォイドに関する話です。
細長い吹抜の空間で、のびやかな間の空間を創り出したいと考えました。
空間を横断するような細長い吹き抜けによって、リビングからテラス越しに空が見えます。
そして、2階の子供部屋へつながる廊下(道空間)とリビングが立体的に接続します。
母親
〜ちゃん、
ご飯よ!
うん。
今行くね!
吹き抜けを介して、親子の会話が生まれるでしょう。
白い抽象的空間
熊本の家では、リビングの上部に細長い吹抜をつくり、トップライトから自然光を取り入れています。
吹抜の上部は壁面で囲い、白い抽象的な空間をつくりました。
熊本の家のVoidの空間には、トップライトから自然光が差し込みます。
そして、細長い筒状の空間で光がバウンスし、1階のリビングに届きます。
白い箱状の空間には、強い光が差し込みます。
柔らかな光に包まれたり、
刻々変化します。
無の空間
この細長い空間のイメージは、無であり間であり空です。
光以外に何もない、茫漠とした空間です。
「無」であり「小さな宇宙」である小さな細長い吹き抜けを通して、空から自然の光がリビングに差し込みます。
リビングルーム上部のこの空間は、2層分の高さの開放感以上の空間の奥行が感じられる、小さな宇宙となります。
完成写真は、下記からご覧ください。
デザインコンセプトが明快なコンセプト模型〜空間のイメージを表現・アクソノメトリックとパースペクテ…
コンセプトをよく考える大事さ
次回は上記リンクです。