前回は「アイデア : 有機的ヴォイド 3~練馬の家~」の話でした。

今回は、熊本の家の有機的ヴォイドに関する話です。
細長い吹抜の空間で、のびやかな間の空間を創り出したいと考えました。

熊本の家では、リビングの上部に細長い吹抜をつくり、トップライトから自然光を取り入れています。
吹抜の上部は壁面で囲い、白い抽象的な空間をつくりました。

熊本の家のVoidの空間には、トップライトから自然光が差し込みます。
そして、細長い筒状の空間で光がバウンスし、1階のリビングに届きます。
白い箱状の空間には、強い光が差し込みます。

柔らかな光に包まれたり、刻々変化します。


この細長い空間のイメージは、無であり間であり空です。
光以外に何もない茫漠とした空間です。
リビングルーム上部のこの空間は、2層分の高さの開放感以上の空間の奥行が感じられる、小さな宇宙となります。
完成写真は、下記からご覧ください。