前回は「山の中の木のホテル:設計プロセス②」の話でした。

今回の建物はホテルなので、日常の住まいとは少し異なるデザインとします。
プライバシーも確保しながら、住宅よりも開放的なつくりとしています。
窓をとれるところは大きく、外部とのつながりも重視しています。
天井も勾配をとり高めにすることで、空間に広がりが生まれます。

一つ一つの客室はゆとりあるタイプとなります。
そこで、基本的にはファミリーを対象と考えています。
旅ならではの開放感を
持って過ごして欲しい。
大人も子供も自然の中で、
のびのびと過ごしてほしい。
建主の考えに共鳴し、デザインを進めてゆきます。

メイン棟では、受付やレストラン、ショップの他にワークショップなどを開催します。

「地域に開けたホテルとなって欲しい」
というコンセプトです。
あの棟で、
今日のイベントをやっているんだ!
と様子がわかりやすいように、客室棟よりも大きな窓としています。


ホテル敷地内の、外部空間も積極的に利用してもらえる様な設計としています。
この地域の緑を守る為に、植樹体験を出来るスペースや
自然の中で思い切り体を動かす、プレイパークのような計画をしています。



少し贅沢な非日常空間を楽しみながら、
地域に親しまれるホテルを目指します。
これから、設計を詰めてゆき、実施設計を進めてゆきます。
そして、工事会社を選定し、費用も考慮しながら調整を行います。