前回は「山の中の木のホテル:設計プロセス①」の話でした。

配置と建物のボリュームが決まってきました。
次に各棟に関係性が生まれるよう、屋根の形で各棟を関連付けます。

メインの棟に対して、
山・谷となる屋根の形にしてみよう。



片流れの屋根ですね。



それぞれの屋根に
勾配の変化をつけてみますか?



そうだね。



各棟のカラーを出しながら、
一体感のあるホテルにしよう。
デザインのコンセプトが固まってきました。


このデザインによって、棟と棟の間に出来る外部空間も活かされます。



室内に居ながらも、
自然を近くに感じることが出来ますね。



それぞれ棟が分かれていても、
外部と繋がる感じがするね。
自然に囲まれた雰囲気を取り入れる為に、最大限窓を大きく設けます。
木造軸組構造として、規則正しく柱梁を配置します。


勾配屋根となっているので、天井が高くとれるところもあります。
そのようなところは、梁のより上に窓を設けることも可能です。



メイン棟は、
外壁を構造より外側としよう。



外壁の角に、
大きく窓がとれるね。



開放的でいいですね。
主体構造は、しっかり作る必要があります。
均等グリッドで、しっかりした構造をつくり、周囲に開放感のあるガラス面の多い外壁を作ります。


基本的な計画案が決まり、建主と打合せも進めます。



自然と建築が融合した
デザインです。
周辺環境が活かされている
素敵なデザインですね。



有難う御座います。
全体のデザインコンセプトが固まり、詳細を詰めてゆきます。