大きな公園とゆったりとしたくらし①〜蚕糸の森アパートメント・公園の中を散歩しているような階段・環境を活かした建築〜|東京の建築設計

前回は「大きな模型で空間を体験〜「なるほど」という納得・「こんな感じなんだ」という感動・「体験という可能性」を持つ模型〜」の話でした。

目次

大きな公園とゆったりとしたくらし:蚕糸の森アパートメント

蚕糸の森アパートメント模型(新建築紀行)

こんにちは。

今回は、都心にありながら自然に恵まれた立地に建てた集合住宅をご紹介します。

蚕糸の森アパートメントは、名前の由来にもなっている通り、

Mana Muraki

計画地の目の前に
「蚕糸の森公園」という大きな公園があります。

15m程の高さのある大きな木々に、池や芝生の丘、滝をイメージしたような場所もあります。

整備されたきれいな公園で、小さい子供からお年寄りの方までいろいろな方が訪れている場所です。

Mana Muraki

大勢の方が、楽しそうに過ごせる
自然豊かな公園です。

蚕糸の森アパートメント模型(新建築紀行)

最寄りの駅から計画地までは、丁度この公園を通って行けるルートでもあります。

設計案を考える際に、周辺環境を知ることが、とても大切です。

Mana Muraki

恵まれた自然の環境を活かした
建築をつくりたい。

自然をとりいれた建築を設計したいと思いました。

蚕糸の森アパートメント:公園側から見る(新建築紀行)

設計案のテーマとして思いついたことは、

Mana Muraki

この広い公園を
建築内部に取り込みたいな・・・

そして、自然や風景を楽しめる建物にするということでした。

Mana Muraki

パークビューの住まいで、
素敵な暮らしをして欲しい。

公園側にテラスを設置して、自然を楽しめる空間を考えました。

公園の中を散歩しているような階段:環境を活かした建築

蚕糸の森アパートメント:公園側から見る(新建築紀行)

多くの集合住宅は、周辺環境にオープンな感じというよりは「建物は建物」という感じです。

そして、生活をするための場所として独立して存在している傾向があると思います。

防犯上ということもありますが、周囲の街や都市とはつながっていない建物が多いです。

外からは、あまり様子がわからないようになっているマンションも多いと思います。

蚕糸の森アパートメント:テラス(新建築紀行)

蚕糸の森アパートメントでは、集合住宅に必ず必要な共用階段を、公園が見える位置に配置しました。

Mana Muraki

日々の生活で、公園の自然を感じられる
ような建築にしたい。

階段部分を全面ガラス張りとすることで、

Mana Muraki

まるで公園の中を散歩しているような
感覚になれるのでは・・・

このように考えました。

共用階段から臨む公園(新建築紀行)
Mana Muraki

日々変化する自然を、絵のように
住まいの中に取り込みたい。

上の階になってゆくと、エレベーターを利用する方の方が多いかと思います。

Mana Muraki

日常の何気ない風景に、
自然がプラスされる空間。

Mana Muraki

住人の方にとって、
潤いや癒しの場所となればいいな。

共用階段から臨む空(新建築紀行)

外からも軽やかな階段の様子はわかります。

そして、、夜には照らし出された階段の空間が浮かび上がった建物のように見えます。

蚕糸の森アパートメント:夜景(新建築紀行)

そして、街に開かれた建物となっています。

今回のような「絶好のロケーション」は都内では珍しいです。

どのような場所でも、環境を活かした意義ある建築を、これからも設計していきたいと思っています。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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