前回は「なるほどという納得・こんな感じなんだという感動を体験できます!」の話でした。

こんにちは。
今回は、都心にありながら自然に恵まれた立地に建てた集合住宅をご紹介します。
蚕糸の森アパートメントは、名前の由来にもなっている通り、計画地の目の前に蚕糸の森公園という大きな公園があります。
15m程の高さのある大きな木々に、池や芝生の丘、滝をイメージしたような場所もあります。
整備されたきれいな公園で、小さい子供からお年寄りの方までいろいろな方が訪れている場所です。

大勢の方が、楽しそうに過ごせる
自然豊かな公園です。


最寄りの駅から計画地までは、丁度この公園を通って行けるルートでもあります。
設計案を考える際に、周辺環境を知ることが、とても大切です。



恵まれた自然の環境を活かした
建築をつくりたい。
自然をとりいれた建築を設計したいと思いました。


設計案のテーマとして思いついたことは、この公園を取り込んで、自然や風景を楽しめる建物にするということでした。



パークビューの住まいで、
素敵な暮らしをして欲しい。
公園側にテラスを設置して、自然を楽しめる空間を考えました。


多くの集合住宅は、周辺環境にオープンな感じというよりは、建物は建物という感じです。
そして、生活をするための場所として独立して存在している傾向があると思います。
防犯上ということもありますが、警備がしっかりしていて、外からはあまり様子がわからないようになっていることが多いですよね。


蚕糸の森アパートメントでは、集合住宅に必ず必要な共用階段を、公園が見える位置に配置しました。



日々の生活で、公園の自然を感じられる
ような建築にしたい。
階段部分を全面ガラス張りとすることで、まるで公園の中を散歩しているような感覚になるのではないかなと考えました。





日々変化する自然を、絵のように
住まいの中に取り込みたい。
上の階になってゆくと、エレベーターを利用する方の方が多いかと思います。



日常の何気ない風景に、
自然がプラスされる空間。



住人の方にとって、
潤いや癒しの場所となればいいな。


外からも軽やかな階段の様子はわかります。
そして、、夜には照らし出された階段の空間が浮かび上がった建物のように見えます。


そして、街に開かれた建物となっています。
今回のような、絶好のロケーションは都内では珍しいです。
どのような場所でも、環境を活かした意義ある建築を、これからも設計していきたいと思っています。