大きな模型で空間を体験〜「なるほど」という納得・「こんな感じなんだ」という感動・「体験という可能性」を持つ模型〜|東京の建築設計

前回は「わくわくするプランと間取り〜テラスとつながる開放的な子ども部屋・自然の光のうつろいを感じられる空間〜」の話でした。

目次

大きな模型で空間を体験

新建築紀行
本棚の柱:1/20模型(新建築紀行)

こんにちは。

設計の初期の段階では、私たちの「設計検討」のために簡単なスタディ模型を作ります。

Mana Muraki

設計している建築や
空間は頭でイメージしますが・・・

Mana Muraki

実際にはどうなるかな?という
確認には、CGより模型の方が良いです!

建主との打ち合わせで設計が最終段階に入る頃には、大きな模型を作成して検証することがあります。

実際の1/20~1/30の大きさで、外部も内部も出来るだけ忠実に再現した模型をお見せしています。

家具や人を入れたり、場合によっては植栽を入れることもあります。

新建築紀行
本棚の柱:1/20模型(新建築紀行)

大きい模型は、ただ上から眺めるだけではもったいないです。

Mana Muraki

触って大丈夫?と、
躊躇せず、ぜひ触ってみてください。

せっかくミニチュアの、ご自宅が目の前にあるのです。

是非、家の中を体験して欲しいと思います。

「なるほど」という納得:「こんな感じなんだ」という感動

新建築紀行
本棚の柱:1/20模型(新建築紀行)

ここで先ほどの「家の中を体験」に関して、

依頼者

体験って、
入れないのにどうやって?!

こう思う方もいらっしゃると思います。

私たちは、模型の外壁の一部を取り外せるように作っています。

Mana Muraki

そこから覗き込むようにして、
家の中を見てください。

Mana Muraki

そして、大きな模型を
様々な角度から見てみてください。

新建築紀行
本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

目線を床のあたりから平行に見たり、床から見上げたりすると、

Mana Muraki

まるで家の中にいるような
気持ちになります。

リアルな立体感や色の雰囲気はCGの方がわかりやすい場合もあります。

Mana Muraki

大きな模型は、実際の
模型というモノが持つ力があります。

最近のCGは素晴らしい出来ですが、「模型というモノ・実物」の力は大きいです。

依頼者B

玄関から
こんな感じで入るんだ!

依頼者A

リビングが
思ったより広いね!

依頼者B

吹き抜けから
上の部屋が見える!

依頼者A

こっちの窓からの
光がきれいだよ!

色々な感想が出てくると思います。

「なるほど」という納得、「こんな感じなんだ」という感動を持って頂けたら、嬉しいです。

「体験という可能性」を持つ模型

新建築紀行
本棚の柱:1/10模型(新建築紀行)

CGやスケッチでは出来ない「体験という可能性」を模型は持っています。

Mana Muraki

少しでも、“模型”について
興味を持ってもらえたら嬉しいです。

「次はどんな模型を作れるんだろう」と。毎回楽しみにしています。

新建築紀行
本棚の柱:キッチン1/10模型(新建築紀行)

模型で使うプラスターボード等の材料は、カッターで切ります。

余談ですが、建築学科の学生時代慣れるまで、何度指を切ったことか数えきれません。

Mana Muraki

模型を作るのは楽しいですが、
発表前は徹夜になります・・・

Mana Muraki

疲れた中で、模型を作ると
どうしても手を切ってしまうことがあります・・・

学生時代に経験した多数の「指を切った」経験が、これらの模型を作る基礎になっています。

その点においては「上達した」と自負しています。

Mana Muraki

何事も
経験ですね。

竣工写真は、下記サイトからご覧ください。

新建築紀行

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