前回は「原寸大のモックアップをつくる〜本棚の家・模型を作りながら考える・実際の建築空間を部分的に再現〜」の話でした。
モックアップ制作から分かること:本棚の柱
今回は、原寸大模型:モックアップの本棚を作成し、デザインを検証する話です。
「本棚の柱」では、柱のように細い本棚を並べたデザインです。
この「本棚の柱」のデザインは、建主からの要望を元にしたアイデアです。
キッチンはリビングと
一緒がいいけど・・・
キッチンが
見えすぎないほうが良いかな・・・
本棚を円弧状に並べているので、本棚自体も円弧に合わせて、少し広がったデザインです。
「本棚としての機能は問題ないか」が、気になります。
様々な縮尺の模型を作り、1/10の模型を作成して検証しました。
1階部分だけですが、1/10となると、高さ25cmほどになり結構大きな模型になります。
これでだいぶ
状況は良くわかった・・・
もう少し、現実の
本棚に近づけて検証してみたいな・・・
そこで、「1/1の模型」であるモックアップを制作することにしました。
実際に本や鉛筆たてを置いて発見すること
実際に、
本を置いてみよう!
本を置いてみたら、文庫本が綺麗に収まりました。
本以外にも写真立てなどを置くかもしれません。
全体のイメージは、どのようになるのでしょうか。
実際に何か
置いてみると、イメージ湧きます。
会社に写真立てがなかったので、代わりに鉛筆立てを置いてみました。
なかなか
いい感じだね。
かわいい感じ
ですね。
斜めからみると、実際に本棚が設置された時のイメージの確認ができます。
正面から見てみましょう。
これは、思ったより
なかなかいい感じ。
自分達のアイデアが上手くいくことが確認できました。
この柱状の本棚に本を実際に置いてみて、本を手に取ってみましょう。
少し広がっているので、本の手前が掴みやすく、
手前の本が
少し隙間があって、手に取りやすいですね・・・
これは原寸大のモックアップをつくったからこそ、気づいたことです。
これは、
意外な発見ですね。
少し変わった本棚を設計しましたが、モックアップを作成して、デザインの確認ができました。
さらに、詳細図を作成する際にも大いに役立ちました。
こうして、モックアップを作ったことで、より強い確信を持って設計を進めることができました。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
次回は上記リンクです。