モックアップ制作から分かること〜本棚の柱・実際に本や鉛筆たてを置いて発見すること〜|東京の建築設計から

前回は「原寸大のモックアップをつくる〜本棚の家・模型を作りながら考える・実際の建築空間を部分的に再現〜」の話でした。

目次

モックアップ制作から分かること:本棚の柱

新建築紀行
本棚の柱:リビング(新建築紀行)

今回は、原寸大模型:モックアップの本棚を作成し、デザインを検証する話です。

「本棚の柱」では、柱のように細い本棚を並べたデザインです。

新建築紀行
本棚の柱:アクソノメトリック(新建築紀行)

この「本棚の柱」のデザインは、建主からの要望を元にしたアイデアです。

キッチンはリビングと
一緒がいいけど・・・

キッチンが
見えすぎないほうが良いかな・・・

本棚を円弧状に並べているので、本棚自体も円弧に合わせて、少し広がったデザインです。

「本棚としての機能は問題ないか」が、気になります。

新建築紀行
本棚の柱:1/20模型(新建築紀行)

様々な縮尺の模型を作り、1/10の模型を作成して検証しました。

1階部分だけですが、1/10となると、高さ25cmほどになり結構大きな模型になります。

これでだいぶ
状況は良くわかった・・・

もう少し、現実の
本棚に近づけて検証してみたいな・・・

そこで、「1/1の模型」であるモックアップを制作することにしました。

実際に本や鉛筆たてを置いて発見すること

本棚の柱:モックアップ (新建築紀行)

実際に、
本を置いてみよう!

本を置いてみたら、文庫本が綺麗に収まりました。

本以外にも写真立てなどを置くかもしれません。

全体のイメージは、どのようになるのでしょうか。

実際に何か
置いてみると、イメージ湧きます。

本棚の柱:モックアップ (新建築紀行)

会社に写真立てがなかったので、代わりに鉛筆立てを置いてみました。

なかなか
いい感じだね。

かわいい感じ
ですね。

本棚の柱:モックアップ (新建築紀行)

斜めからみると、実際に本棚が設置された時のイメージの確認ができます。

正面から見てみましょう。

本棚の柱:モックアップ(新建築紀行)

これは、思ったより
なかなかいい感じ。

自分達のアイデアが上手くいくことが確認できました。

この柱状の本棚に本を実際に置いてみて、本を手に取ってみましょう。

少し広がっているので、本の手前が掴みやすく、

手前の本が
少し隙間があって、手に取りやすいですね・・・

これは原寸大のモックアップをつくったからこそ、気づいたことです。

これは、
意外な発見ですね。

少し変わった本棚を設計しましたが、モックアップを作成して、デザインの確認ができました。

さらに、詳細図を作成する際にも大いに役立ちました。

新建築紀行
本棚の柱:リビング(新建築紀行)

こうして、モックアップを作ったことで、より強い確信を持って設計を進めることができました。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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