高知の旅と建築 2〜坂本龍馬記念館と薩長同盟〜|東京の建築設計

前回は「高知の旅と建築 1〜歴史的名所に佇む建築と坂本龍馬〜」の話でした。

目次

坂本龍馬記念館

坂本龍馬記念館(新建築紀行)

明治維新の立役者とも言える坂本龍馬の記念館「坂本龍馬記念館」を訪問しました。

非常に勢いのある建築デザインで、桂浜に向かってボリュームが迫り出しています。

坂本龍馬(Wikipedia)

当時は、藩が公国のような存在であった日本。

その日本において、「脱藩」をして幕末維新の世界に飛び込んだ一人が、坂本龍馬でした。

当時、特に土佐藩からは多数の脱藩者を出しましたが、「実際に脱藩する」のは大変な勇気が必要でしょう。

脱藩して、
幕末の風雲に飛び込む!

日本を洗濯
するぜよ!

勇躍した龍馬。

坂本龍馬の思いを形に

坂本龍馬記念館(新建築紀行)

様々なガラス張りのボリュームが組み合わさったデザインの記念館。

設計コンセプトは様々あると思いますが、「ボリュームが組み合わさっている」特徴的なデザイン。

このデザインは、龍馬を表彰しているのでしょう。

日本を救うためには、
犬猿の仲の二つの大勢力が手を結ぶべき!

左上から木戸孝允、坂本龍馬、西郷隆盛、中岡慎太郎(Wikipedia)

薩摩と
長州が手を握るぜよ!

「薩長同盟の立役者」となった坂本龍馬。

実際「坂本龍馬がどのように活動したか」は不明な点が多いです。

それでも、非常に明確で衝撃的な足跡を残した坂本龍馬。

ボリュームが重なるデザインは、薩長同盟で「薩長が手を結んだ」ことをデザインで表現しているのかもしれません。

龍馬の海外への思いをデザイン

坂本龍馬記念館(新建築紀行)

ガラス張りのボリュームの内部では、自然光で満たされた、非常に明るい空間です。

大きくキャンティしたボリュームを支えている太いワイヤーが見えます。

鉄骨の柱を貫入している緑色のスチールワイヤーが、あの「桂浜へ飛び出した」デザインをもたらしています。

坂本龍馬記念館(新建築紀行)

室内からは桂浜が広がり、「桂浜の空間」が室内に取り込まれています。

雄大な桂浜の向こうは、坂本龍馬が活躍した幕末も今も海外となります。

桂浜(新建築紀行)

高台にある坂本龍馬記念館だからこそ、見られるこの素晴らしい光景。

そして、それを最大限活かしたデザインです。

海の向こうには
エゲレス(イギリス)やメリケン(アメリカ)がある・・・

桂浜を前に、坂本龍馬もまた遠い異国に思いを馳せたのでしょう。

桂浜(新建築紀行)

桂浜にある坂本龍馬像は、桂浜を見据え、そして外国の国々をじっと見つめています。

美しく雄大な桂浜と、それを臨むことができ、「坂本龍馬を具現化した」かのような記念館の建築。

坂本龍馬記念館(新建築紀行)

高知・土佐を訪れた際は、ぜひ坂本龍馬記念館と桂浜を訪問することをオススメします。

新建築紀行

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