前回は「特注キッチン設計のポイント〜シンプルなデザイン・自分の好みを反映・スケッチ〜」の話でした。
世界で一つだけのこだわりのキッチン
戸建住宅などではキッチンは既製品ではなく、私たちが図面を描いて特注で製作します。
集合住宅などでは、様々な制約から既製品を使用することが多いですが、戸建住宅では「ほぼ特注」です。
みそら幼稚園リノベーション計画でも、私たちが図面を描いて特別に製作した手洗場を作りました。
園児たちに
とても好評で嬉しかったです。
特注で製作するキッチンは、基本的なデザインは私たちの設計する空間のイメージに合わせます。
その上で、建主から様々な要望をお聞きして、詰めてゆきます。
キッチン自体のデザインはお任せいただきますが、建主の使い勝手は個性があります。
そこで、引き出しや扉など機能的な設計は、建主作成のイメージスケッチがとても大事です。
私たちの詳細の設計は、この建主の要望とスケッチから始まります。
定規をお使いにならずに、線が曲がったままお出しいただく方もいらっしゃいます。
建主の思い描く、大体の形・具体的な形のイメージは、
とても大事にします。
建主の料理に対する個性を重視した設計
大皿などは、皿のサイズに合わせた収納を用意します。
うちには
こういう大皿がたくさんあって・・・
お皿に関するご要望や、
様々なティーカップが
取り出しやすいようなレイアウトがいいな・・・
レイアウトに関するご要望など、一つ一つ応対させていただき、ご要望に合わせた設計をします。
基本的には開き戸が多くなりますが、ご要望に応じて、引き出しやスライド式収納等を入れます。
開き戸を引き出し・スライド式にするとコストがアップするので、コストとのバランスも大事です。
最初は色々とご要望を頂きますが、開き戸中心でまとめます。
金額に関してはある程度決まった段階で、建設会社・工務店に見積の作成をお願いします。
技術力とコストを検討し、建設会社を決定します。
決定後に建主と建設会社の間で契約して頂きますが、設計はまだ続きます。
キッチン含めた詳細設計を進め、詳細な設計図書を作成します。
キッチンに設置するコンセント:料理の利便性アップ
キッチン側にコンセントがあると便利です。
2口コンセントをつけて、利便性を高めました。
キッチンではコンセントは少し多めくらいが、
ちょうど良いです。
キッチンでの料理の幅が、
広がりますね。
キッチンは箱に分けて搬入して、現場で組み立てます。
メーカーのキッチンは、多くはMDFという木質繊維を固めた材料を用います。
私たちは、シナ合板で作成するように
建設会社に依頼します。
どちらも強度が強く安定性がありますが、「隠れる部分も出来るだけ木を使いたい」と考えています。
ドア等建具は「シナ合板」のクリア塗装仕上げで、作成します。
シナ合板も上手く仕上げると、
美しいですね。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
次回は上記リンクです。