前回は「こだわりのキッチン 2〜世界で一つだけの造作キッチン〜」の話でした。
今回は、建主の要望を詰めてゆきます。
建主作成のイメージスケッチが大変重要で、私たちの設計もこのスケッチから始まります。
定規をお使いにならずに、線が曲がったままお出しいただく方もいらっしゃいます。

建主の思い描く、大体の形・具体的な形のイメージは、
とても大事にします。


大皿などは、皿のサイズに合わせた収納を用意します。
開き戸が多くなりますが、ご要望に応じて、引き出しやスライド式収納等を入れます。
開き戸を引き出し・スライド式にするとコストがアップするので、コストとのバランスも大事です。
最初は色々とご要望を頂きますが、開き戸中心でまとめます。
金額に関してはある程度決まった段階で、建設会社・工務店に見積の作成をお願いします。
技術力とコストを検討し、建設会社を決定します。
決定後、建主と建設会社の間で契約して頂きますが、設計はまだ続きます。
キッチン含めた詳細設計を進め、詳細な設計図書を作成します。


キッチン側にコンセントがあると便利です。
2口コンセントをつけて、利便性を高めました。



キッチンではコンセントは少し多めくらいが、
ちょうど良いです。



キッチンでの料理の幅が、
広がりますね。


キッチンは箱に分けて搬入して、現場で組み立てます。
メーカーのキッチンは、多くはMDFという木質繊維を固めた材料を用います。



私たちは、シナ合板で作成するように
建設会社に依頼します。
どちらも強度が強く安定性がありますが、「隠れる部分も、出来るだけ木を使いたい」からです。
ドア等建具は「シナ合板」のクリア塗装仕上げで、作成します。



シナ合板も上手く仕上げると、
美しいですね。


竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。