戸建住宅の工事現場のプロセス:サンプルで見え方とイメージをチェック〜ホワイトのイメージ・「柔らかな自然光」を受ける壁と天井〜|豊島の家22・東京の建築設計

前回は「戸建住宅の工事現場のプロセス:建築の環境性能とデザイン〜自然の光の美しさを優先・ありのままの自然の光・シンプルなスチールサッシュ〜」の話でした。

目次

ホワイトのイメージ

豊島の家:内装工事(新建築紀行)

内装工事の下地工事が出来てきました。

今回の内部の壁・天井の仕上げは、白色・ホワイトで統一します。

「白・ホワイト」とは、文字通り「白色」ですが、実は多彩な色です。

「白色」と言っても「様々な白色」があります。

この塗装の色を指定するときは、日本工業規格の番号があり、その番号に従って施工していただきます。

私たちの設計イメージを建て主にご提示して、建て主にもご意見を伺います。

建主

白は、
いいね。

建主

日頃過ごしている
病院が白だから、柔らかな感じが良い。

建主は医師なので、「真っ白ではなく、柔らかな雰囲気の白色」をイメージしていました。

Yoshitaka Uchino

いくつかサンプルを取りますので、
ご検討お願いします。

建主のご希望を踏まえ、いくつかのサンプルを工務店にとっていただきました。

サンプルで見え方とイメージをチェック

豊島の家:内装サンプル(新建築紀行)

少し多めに6パターン製作していただきました。

こうしてみると、「少し黄色がかった白」や「淡い雰囲気の白色」など様々です。

建て主に現場に来ていただき、ご相談します。

Yoshitaka Uchino

これらのサンプルをご覧になっていただき、
決めさせて頂きたく思います。

建主

白って、
沢山あるんだね。

建主

角度が変わると、
見え方が変わりますね。

建主

こうして、サンプルで決めるのは
とても楽しいね。

豊島の家:内装サンプル(新建築紀行)

建主のおっしゃる通り、見る角度によって、光の当たり方が変わるので、色合いが変わります。

建主

これは
迷うね・・・

建主

私は
これが好きだけど・・・

建主

僕は
これかな・・・

色々な意見があります。

Yoshitaka Uchino

この白色は、温かみがあると
思います。

Yoshitaka Uchino

このサンプルよりも、壁や天井は大きくなるので、
白さがより強くなります。

建て主ご夫婦は、僕のアドバイスを元に、相談しました。

建主

これが良いと思いますが、
いかがでしょうか。

建主が選んだ「淡い白色」は、自然光で白くふんわりとしたイメージになりそうです。

Yoshitaka Uchino

承知しました。
この色で塗装します。

「柔らかな自然光」を受ける壁と天井

豊島の家:内装塗装(新建築紀行)

そして、工務店には、建主と相談して決定した番号を伝えて、塗装を進めてもらいました。

豊島の家:内装塗装(新建築紀行)

2階のテラスから差し込む「柔らかな自然光」を受ける壁・天井としては、とても良い色合いです。

Yoshitaka Uchino

自然光を受ける
色合いがイメージ通りだ。

新建築紀行
豊島の家:ドローイング(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

建て主に一緒に選んで頂き、
良かった。

豊島の家:内装塗装(新建築紀行)

白色の抽象的空間ながら、建主のご要望する「温かみのある淡い空間」になりました。

形も色も、設計の時にイメージしていた雰囲気となり、空間が出来上がってゆきます。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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