前回は「戸建住宅の工事現場のプロセス:建築の環境性能とデザイン〜自然の光の美しさを優先・ありのままの自然の光・シンプルなスチールサッシュ〜」の話でした。
ホワイトのイメージ
内装工事の下地工事が出来てきました。
今回の内部の壁・天井の仕上げは、白色・ホワイトで統一します。
「白・ホワイト」とは、文字通り「白色」ですが、実は多彩な色です。
「白色」と言っても「様々な白色」があります。
この塗装の色を指定するときは、日本工業規格の番号があり、その番号に従って施工していただきます。
私たちの設計イメージを建て主にご提示して、建て主にもご意見を伺います。
白は、
いいね。
日頃過ごしている
病院が白だから、柔らかな感じが良い。
建主は医師なので、「真っ白ではなく、柔らかな雰囲気の白色」をイメージしていました。
いくつかサンプルを取りますので、
ご検討お願いします。
建主のご希望を踏まえ、いくつかのサンプルを工務店にとっていただきました。
サンプルで見え方とイメージをチェック
少し多めに6パターン製作していただきました。
こうしてみると、「少し黄色がかった白」や「淡い雰囲気の白色」など様々です。
建て主に現場に来ていただき、ご相談します。
これらのサンプルをご覧になっていただき、
決めさせて頂きたく思います。
白って、
沢山あるんだね。
角度が変わると、
見え方が変わりますね。
こうして、サンプルで決めるのは
とても楽しいね。
建主のおっしゃる通り、見る角度によって、光の当たり方が変わるので、色合いが変わります。
これは
迷うね・・・
私は
これが好きだけど・・・
僕は
これかな・・・
色々な意見があります。
この白色は、温かみがあると
思います。
このサンプルよりも、壁や天井は大きくなるので、
白さがより強くなります。
建て主ご夫婦は、僕のアドバイスを元に、相談しました。
これが良いと思いますが、
いかがでしょうか。
建主が選んだ「淡い白色」は、自然光で白くふんわりとしたイメージになりそうです。
承知しました。
この色で塗装します。
「柔らかな自然光」を受ける壁と天井
そして、工務店には、建主と相談して決定した番号を伝えて、塗装を進めてもらいました。
2階のテラスから差し込む「柔らかな自然光」を受ける壁・天井としては、とても良い色合いです。
自然光を受ける
色合いがイメージ通りだ。
建て主に一緒に選んで頂き、
良かった。
白色の抽象的空間ながら、建主のご要望する「温かみのある淡い空間」になりました。
形も色も、設計の時にイメージしていた雰囲気となり、空間が出来上がってゆきます。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。