前回は「豊島の家 8〜筋交と金物工事 1〜」の話でした。
全ての柱・梁の接合部に、金物をつけてゆきます。
梁の上下に柱がある場合は、柱と梁がしっかりと構造的につながるように「山形プレート」という平らなプレートをつけます。

梁は梁せい(高さ)が異なる部分や、長い部分は別々の梁なので、梁同士もしっかりプレートで固定します。
柱・梁は、全て工場で加工(プレカット)しますが、梁同士の接合部は柱の部分にならないようにします。

柱の部分で接続すると、
構造的に非常に弱くなるからです。


土台の一部には基礎としっかりつなぐホールダウン金物という太い棒のある金物を設置します。
土台を貫通して、柱と基礎をしっかりつなぎます。
これは、地震の時に柱に「引き抜き力」がかかって、柱が基礎や土台から離れそうになるのを防ぐ大事な金物です。



柱がしっかりと土台と基礎に
固定されますね。


筋交がある部分で、2つの金物がある部分は混み合うので、施工が難しい場合があります。
そういう場合も、大工さんが丁寧に施工します。


この場合は、事前にホールダウンの穴を開ける場所を考えておく必要があります。
工務店の担当者の、しっかりとした判断が大事です。
この現場では、綺麗に金物と筋交が施工されています。
金物の設置工事が完了しました。



これで大きな地震が来ても、
大丈夫です。
次回は 、断熱工事です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。