前回は「豊島の家 5〜戸建住宅の工事現場・上棟と設計イメージ・模型・原初の姿〜」の話でした。
目次
フラットルーフ

今回は、屋根工事です。
豊島の家は、切妻屋根などの傾いた屋根ではなく、フラットルーフと呼ばれる平な屋根です。

箱型の建築です。
平な屋根のイメージですが、雨などの水のことを考えると「完全に平ら」と いうわけにはいきません。



勾配をつけて、
雨水を流す必要があります。
「外観は平ら」ですが、屋根の面は「ほぼフラット」ですが、1/50〜1/100程度の勾配をつけます。



そして、パラペットという立ち上がりをつけて、
「箱型」に見せるのです。
まずは、その勾配をつけるための下地をつけます。
屋根下地工事:勾配をつける


そして、雨水などを排水溝に集めて、雨樋に流すための穴を開けます。


この建築では、2本の雨樋が対のデザインになるように、近くに寄せて配置しました。
下地ができたら、構造用合板を貼って、少し斜めの勾配屋根をつくってゆきます。


このように少しずつ念入りにカットして、構造用合板を貼ってゆきます。
そして、構造的にも安定感があり「水が漏れない屋根」がつくられます。


これで屋根が組み上がりました。
この後に防水工事をしっかりして、防水対策をします。
次回は、防水工事の話です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。