前回は「豊島の家 2〜構造図面との整合性を綿密にチェックする配筋検査〜」の話でした。
配筋検査で、鉄筋がきちんと構造設計図書通りに施工されているかを確認します。
OKならば、いよいよコンクリート打設です.
集合住宅などの大規模な建築の場合は、構造の配筋検査で指摘事項が入ることが多いのです。

木造の個人邸の場合、工務店の棟梁がベテランの方でしたら、
まず問題なしです。
まず、定盤にコンクリートを打設し、型枠が綺麗に組まれます。


この型枠で囲んだところに、コンクリートを流し込みます。


ドロドロっとしたコンクリートは、まるで生きているようです。
もうだいぶ見慣れてきましたが、最初の作品のコンクリート打設に立ち会った時は「このコンクリートが硬いコンクリートに変化するんだ」と不思議な気持ちになりました。
この日は天気が良く、気温も暑すぎず、コンクリート打設日和です。
構造を強固にするために、鉄筋のピッチを細かくし、耐圧盤というコンクリート基礎の底面を通常よりも厚くしています。
打設が完了し、3日後くらいに型枠を脱型して基礎工事完了です。


基礎から飛び出ている金物は、アンカーボルト・ホールダウンという土台・柱と基礎を固く結ぶために大事なものです。
リノベーションの時との比較してみましょう。



これらの金物によって、地震の際、基礎の上に乗っている
木造の建物が揺れるのを止めます。



建物をガッチリ基礎・地面と結びつける感じです。
次回は、建前・上棟です。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。