前回は「戸建住宅の工事現場のプロセス:美しく組まれた鉄筋と配筋検査〜スケールと目視でチェック・建物高さと地盤高さのチェック〜」の話でした。
コンクリート打設:柔らかいコンクリートの化学反応
配筋検査で、鉄筋がきちんと構造設計図書通りに施工されているかを確認します。
OKならば、いよいよコンクリート打設です。
集合住宅などの大規模な建築の場合は、構造の配筋検査で指摘事項が入ることが多いのです。
木造の個人邸の場合、工務店の棟梁がベテランの方でしたら、
まず問題なしです。
まず、底盤にコンクリートを打設し、型枠が綺麗に組まれます。
この型枠で囲んだところに、コンクリートを流し込みます。
ドロドロっとしたコンクリートは、まるで生きているようです。
コンクリート打設の後継も、もうだいぶ見慣れてきました。
最初の現場監理の際に、最初のコンクリート打設に立ち会った時は、
この柔らかいコンクリートが、
硬いコンクリートに変化するんだ・・・
不思議な気持ちになりました。
コンクリートは「乾燥して固まる」と見えますが、実は「化学反応で固まる」のが現実です。
アンカーボルトやホールダウンなどの金物
この日は天気が良く、気温も暑すぎず、コンクリート打設日和です。
構造を強固にするために、鉄筋のピッチを細かくしました。
そして、耐圧盤というコンクリート基礎の底面を通常よりも厚くしています。
打設が完了し、3日後くらいに型枠を脱型して基礎工事完了です。
基礎から飛び出ている金物は、アンカーボルト・ホールダウンという金物です。
これらの金物は、土台・柱と基礎を固く結ぶために大事なものです。
リノベーションの時には、基礎のコンクリートの金物は治すことができません。
そこで、土台・柱・梁に金物を追加して、構造を強化します。
これらの金物によって、地震の際、基礎の上に乗っている
木造の建物が揺れるのを止めます。
建物をガッチリ
基礎・地面と結びつける感じです。
次回は、建前・上棟です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。