練馬の家 14〜跳ね出しはなかなか難しい〜|東京の戸建リノベーション

前回は「練馬の家 13〜梁のオスモ塗装〜」の話でした。

跳ね出し階段をつくるのは、実は結構大変です。

70kgの人が階段を上がりおりする際を考えてみましょう。

その人が、片足を跳ね出しの先端部分に載せる場合、段板にはかなりのモーメントがかかります。

跳ね出し階段の作り方は、設計の際に工務店の担当者と綿密な打ち合わせしました。

フラットバーなどの鉄を使用することも考えましたが、階段は玄関に面しているので、

表も裏も木で仕上げているように見せたい。

そのために9mmくらいの薄い鉄板を芯材にして両側に12mmの木を貼って、合計33mmの段板にすることも考えました。

模型写真(Copyright : YDS)

できれば30mmの集成材をつかって、

木だけで、跳ね出し階段をつくりたい。

最終的には、現場の大工さんのアイデアに決定しました。

「段板の先端に大きな荷重(力)がかかる可能性を考慮して、跳ね出しの根本を強く抑えれば良い」という発想で工事を進めることになりました。

階段工事 3

ものづくりをしている大工さんならではの、
合理的な発想です。

木でガッチリ段板を押さえ込んでいます。

階段工事 4

これで300mmの比較的大きな跳ね出し階段を、純粋な木だけで作成することができました。

玄関側からみた状況を確認すると、

やっぱり木だけで作って、
良かったです。

木の優しい雰囲気が、表れていますね。

階段工事 5

きれいな跳ね出し階段が
出来ました。

練馬の家:階段

次回は、テラス=外部リビングの工事の話です。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

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