設計を依頼したら後の設計の進め方②〜建主のご要望を丁寧にヒアリング・計画地の綿密な調査・建主への設計案の説明・設計打ち合わせで建主とキャッチボール〜|東京の建築設計

前回は「設計を依頼したら後の設計の進め方①〜熊本の家・建主の要望と現地調査から空間をイメージ・設備機器のショールームへ同行〜」の話でした。

目次

建主のご要望を丁寧にヒアリング:計画地の綿密な調査

熊本の家:計画地

「熊本の家」の設計を建主から依頼されて、まずは現地の計画地を訪問しました。

そして、

Yoshitaka Uchino

こんにちは。
計画地はこちらですね。

依頼者

そうなんです。
新たに土地を購入しました。

依頼者

南側に道路があって、
日当たりがとても良さそうで気に入りました。

建主から設計のご依頼を頂く際は、多くの場合は来社頂き、まずはご相談します。

そして、私たちの設計監理費にご納得頂き、御契約後に現地を訪問します。

「熊本の家」の時は、建主が友人であったこともあり、

Yoshitaka Uchino

設計監理費は
このくらいになりますが・・・

依頼者

それでお任せするので、
進めてください。

と話がとんとん拍子に進み、早い段階で計画地を訪問することになりました。

私たちは日頃、東京で業務をしているので、熊本は少し遠方です。

建主は、住まいのことをよく考えていて、「自分達の希望」をまとめた資料を送ってくれました。

依頼者

私たちは、
このような住まいが欲しいです・・・

Yoshitaka Uchino

建主のご要望は
よく分かったので、すぐ現地を見に行きました。

戸建住宅でも集合住宅でも、どのような建物でも最も大事なのは計画地の状況です。

Yoshitaka Uchino

計画地の建築基準法上の
規制も大事ですが・・・

Yoshitaka Uchino

計画地の状況や
都市・街との関係も非常に大事です。

そして、しっかりまとめられた建主の要望をもとに、

依頼者

リビングが一番大事ですが、
子ども部屋は重視したいです。

Yoshitaka Uchino

子ども部屋は、最初は
何部屋必要でしょうか。

さらに建主から、しっかり要望をヒアリングしました。

依頼者

子どもが小さいうちは
全て別れてなくてもいいかな・・・

Yoshitaka Uchino

お子様が小さなうちは
広い部屋で一緒にいて、後で分割できるようにも出来ます。

Yoshitaka Uchino

下地を入れておいて、
後で、しっかりした壁を間に入れられます。

依頼者

それが出来るなら、
そうして下さい。

建主への設計案の説明

新建築紀行
熊本の家:配置図(新建築紀行)

建主の希望、計画地の状況などをもとに、私たちのイメージでデザインの基本案を作成しました。

Yoshitaka Uchino

子どもたちが健やかに
過ごせるテラス=ヴォイドをつくろう!

デザインの骨格イメージが早い段階で決まり、いくつかの案を検討します。

そして、その中から2案程度を建主に説明して、建主の考えを聞きます。

熊本の家:打ち合わせ(新建築紀行)

この時はショールーム訪問後で、弊社で打ち合わせする際に小さな子どもも一緒でした。

依頼者

この子たちは
元気が良すぎて・・・

Mana Muraki

私が、打ち合わせ中に
お子様のお相手をします!

依頼者

そうして頂けると
有難いですね!

その時は、建主が打ち合わせに集中できるよう、私が社内で子どもと一緒に遊んで時間を過ごしました。

Mana Muraki

子どもは好きなので、
一緒に楽しく過ごしました。

「打ち合わせ」と聞くと、ビジネスの堅いイメージがあるかと思います。

Mana Muraki

私たちにとっては、建主の夢を
一緒に叶えていく過程でもあります。

具体的に平面図などの設計図書だけでなく、模型やCGパースなどで説明します。

Yoshitaka Uchino

この建物の
基本コンセプトは〜で・・・

Yoshitaka Uchino

リビングはここで、
寝室、子ども部屋はこちらです・・・

依頼者

リビングの雰囲気が
とてもいいね!

こんな感じで、建主とキャッチボールをしながら設計案が固まってゆきます。

設計打ち合わせで建主とキャッチボール

熊本の家:模型(新建築紀行)

大きな金額・費用がかかる住宅建築は、建主にとっては「夢の家」です。

そこで、楽しく前向きな気持ちになれるような内容にしたいな、とも思っています。

図面の説明や模型やCGをお見せしたり、建主のご意見を伺いながら、

Mana Muraki

子ども部屋を重視していらっしゃるので、
部屋への動線も大事にしました。

Mana Muraki

お子様たちは、リビングから階段を
上がって、テラスを見ながら子ども部屋に至ります。

依頼者

明るい感じが
とてもいいですね。

色々なお話をさせていだきます。

熊本の家:模型(新建築紀行)

そして設計以外にも、この時の様にお子様の遊び相手など、

Mana Muraki

お役に立てることがあれば、
喜んでお引き受けします。

熊本の家:模型(新建築紀行)

そして、色々な説明や建主の意見・反応をもとに、デザインを進化させてゆきます。

打ち合わせを重ねて設計内容が決まりましたら、着工へ向けて進めます。

「設計の打ち合わせ」は一般の方にはイメージしにくい面があるかも知れません。

具体的には、このようなプロセスで、少しイメージが湧いたでしょうか。

Mana Muraki

打ち合わせのプロセスのイメージを
お分かり頂いたら、嬉しいです。

熊本の家:模型(新建築紀行)

完成写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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