前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜オンとオフを制御する創意工夫・設備とランニングコスト・電気式床暖房設置工事・丁寧な施工と材料のグレード〜」の話でした。
電気式床暖房と無垢フローリング施工:一枚の自然木の難しい施工
電気式床暖房の上に、ナラ無垢フローリングが丁寧に貼られてゆきます。
給水・排水管が床を貫通する場合は、フローリングに管を通しておく必要があります。
複合フローリングなら、比較的容易に穴を開けられます。
それは、複合フローリングの場合は、「積層された木材」なので、一枚一枚の加工が容易だからです。
対して、「一枚の木」である無垢フローリングの場合は、綺麗に穴を加工するのも一苦労です。
腕の良い大工さんが、綺麗に納めてくれました。
綺麗に丸い穴が、
開けられていますね。
納戸の仕上:呼吸して伸び縮みする桐合板
床工事と並行して、内壁の工事も進みます。
納戸の壁面・天井の仕上は、工務店担当者のおすすめで桐合板にしました。
桐の良い匂いがして、湿気を吸ってくれるので、納戸等にはおすすめです。
ただ、乾燥する時は、かなり収縮します。
そのため、乾燥期は、
合板同士の間に比較的大きな隙間ができます。
丁寧に現場加工する製作建具と枠
木工事が続き、いよいよ建具の枠を作ってゆきます。
建具は、開き戸・引き戸等様々な既製品が用意されています。
既製品の多くは、新建材と呼ばれる「合板にシートを貼った材料」です。
私たちが設計する際は、建具も含めて全て特注で製作します。
シンプルな作りなので、特注ですが
それほど高価ではないです。
建具の枠は、ナラ集成材にしました。
適正なコストで、デザインに合う
家具・建具を作ります。
ナラは硬いので、ツガ等に比べると加工が大変ですが、大工さんたちが一生懸命加工してくれます。
設計図書通りに、現場で微調整しながら、枠を加工して設置してゆきます。
次回から、内壁工事などが本格化してゆきます。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。