木造戸建住宅の工事の流れ〜建物全体を断熱材で包むイメージ・断熱性能と施工性が高いロックウールの施工・電気配線工事と断熱材〜|茨城の家22・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜分電盤の配置と電気配線工事・人体の中の血管のような配管と配線・複雑な電気配線工事〜」の話でした。

目次

電気配線工事と断熱材

茨城の家:断熱工事(新建築紀行)

電気配線工事は、外壁側の配線を優先して行います。

外壁には断熱材を設置しますが、内壁には原則的に断熱材を設置しません。

断熱材には遮音性能があるため、水回りの周囲に「遮音のために」断熱材を施工することがあります。

茨城の家:アクソノメトリック(新建築紀行)

そのため、外壁は断熱材を設置する前に配線を行う必要があります。

配線工事がひと段落したので、いよいよ断熱材を設置します。

断熱性能と施工性が高いロックウールの施工

茨城の家:断熱工事(新建築紀行)

木造戸建住宅では、一般的にグラスウールを使用することも多いです。

弊社では、ロックウールを使うことが多いです。

グラスウールは、非常に柔らかいので施工が楽な反面、断熱性能がかなり劣ります。

対して、ロックウールはグラスウールと似た材質ですが、かなり密実で断熱性能が高いです。

Yoshitaka Uchino

密実で断熱性能が高く、
施工性も良いです。

断熱材は湿気が入ると痛んでしまい、断熱性能が大きく落ちます。

そのため、ロックウールには防湿性能の高いビニルの袋に入っています。

これをタッカーで止めれば、必要な防湿性能が保たれるようになっています。

建物全体を断熱材で包むイメージ

茨城の家:断熱工事(新建築紀行)

茨城の家では、2階から順次、断熱材を施工してゆきました。

大きな吹き抜け・ヴォイドがあるため、2階の天井・壁に先に断熱材を貼る必要があるからです。

茨城の家:断熱工事(新建築紀行)

吹き抜けには足場を利用して、丁寧にロックウールを施工してゆきます。

Mana Muraki

建物全体を断熱材で包むイメージで、
しっかりと断熱性能を高めることが大事です。

90mmの厚さのロックウールは、かなり高い断熱性能が期待できます。

最近では、スタイロフォームタイプの断熱材を使う傾向が高まっています。

厚さ30〜40mm程度で、ロックウール90mm〜100mm程度の高い断熱性能が期待できます。

茨城の家:断面図(新建築紀行)

私たちもスタイロフォームタイプの断熱材を、床や天井などに使うことがあります。

壁面に関しては、配線などとの関係上、ロックウールの方が良いように思います。

次回は、内部下地工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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