木造戸建住宅の工事の流れ〜分電盤の配置と電気配線工事・人体の中の血管のような配管と配線・複雑な電気配線工事〜|茨城の家21・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜見えてくる空間の概形・工事に必要な足場・吹き抜けと内部足場〜」の話でした。

目次

分電盤の配置と電気配線

茨城の家:足場工事(新建築紀行)

足場が組み上がり、内部工事の準備が出来ました。

いよいよ内部の電気配線の工事が進んでゆきます。

Yoshitaka Uchino

電気配線は、
分電盤の位置が重要です。

外部から引き込んだ電気は一度分電盤につなげて、分電盤から家全体に配線を広げてゆきます。

茨城の家:電気配線工事(新建築紀行)

家の内部の全ての配線が分電盤に集まってくるので、分電盤周辺は電気配線で一杯になります。

茨城の家では、建主の要望で警備システムを入れました。

警備システムは、警備カメラなどからの配線が沢山集まるので、複雑な工事になります。

人体の中の血管のような配管と配線

茨城の家:電気配線工事(新建築紀行)

一階の収納に分電盤を設置して、2階へ配線を持ってゆきます。

電気配線はCD管という、プラスチックの管に入れて配線するので、まずはCD管の工事が先になります。

Mana Muraki

写真の白色の管が、
CD管です。

茨城の家:電気配線工事(新建築紀行)

電気配線はネットのルーターを「どこに設置するか」も大事なポイントです。

2階の納戸にルーターを設置することにしました。

そこで、2階の納戸にはネット回線や警報システム関係の配線が沢山集まりました。

複雑な電気配線工事

茨城の家:電気配線工事(新建築紀行)

ルーター付近を見ると、上の写真のようになります。

Yoshitaka Uchino

こうしてみると、CD管も
生き物のように見えます。

給水・排水の配管は必要なところに集約されますが、電気は全ての部屋で必要です。

家の中全体を、電気配管・配線が駆け巡ります。

Mana Muraki

まるで人体の中の血管のように
感じられますね。

茨城の家:リビング(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

完成した後は壁面を
綺麗に仕上げますが、壁面内部にはたくさんの電気配線があります。

軸組の筋交などがあると、意外と電気配線工事がしにくい部分もあります。

特に、筋交がクロスで入っている壁面の配線は、CD管が通りにくいので、多くの配線が通らないように配慮します。

Yoshitaka Uchino

電気配線と共に、ダクトや上下水の配管の
チェックも進めます。

次回は、断熱材設置工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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