木造戸建住宅の工事の流れ〜見えてくる空間の概形・工事に必要な足場・吹き抜けと内部足場〜|茨城の家20・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜床の下地工事・人や様々なモノを支える床工事・整然と並ぶ根太・均等配置の木材が生み出す空間の秩序〜」の話でした。

目次

見えてくる空間の概形

茨城の家:床下地工事(新建築紀行)

1階と2階の床下地が組まれました。

「大きな吹き抜け」と「小さな吹き抜け」のある茨城の家。

茨城の家:模型(新建築紀行)

吹き抜けの部分には、床がありませんので、床下地も組みません。

茨城の家:模型(新建築紀行)

柱・梁の軸組構造が立ち上がると、「建築の原型」が見えてきます。

茨城の家:屋根工事(新建築紀行)

床の下地が貼られると「床の構成が見えてくる」ので、

Yoshitaka Uchino

これで、
空間の概形が見えてきます。

空間の原型から「朧げな概形」がうっすらと誕生してゆきます。

そして、いよいよ内壁や天井を作ってゆきます。

工事に必要な足場

茨城の家:断熱材(新建築紀行)

外壁に設置する断熱材が、現場に入ってきました。

そして、足場設置をします。

建物を工事するときは、必ず周囲に足場を掛けます。

茨城の家:上棟(新建築紀行)

足場を登って、外壁工事などのさまざまな工事を進めてゆきます。

上棟・建前の時から、外部には大きな足場がかかり続けています。

内部に吹き抜けなど、天井が高い部分がある時は、内部にも足場を掛けることがあります。

茨城の家:足場工事(新建築紀行)

茨城の家ではリビングに吹き抜けがあり、屋根の形状に合わせて天井を作りました。

茨城の家:断面図(新建築紀行)

住まいの天井の高さは2.4m程が多いですが、この吹き抜けは高いところは、6.3m程あります。

Yoshitaka Uchino

結構高いので、天井工事のためには
足場が必要です。

吹き抜けと内部足場

茨城の家:足場工事(新建築紀行)

専用の足場を少しずつ、着実に組み上げてゆきます。

職人さんが乗っかって工事するためにガッチリ作る必要がありますが、外部足場の時より内部足場は神経を使います。

Mana Muraki

足場を設置する際には、
内部の柔らかい床や壁を傷つけないように・・・

Mana Muraki

外部の足場よりも、
より繊細な配慮が必要ですね。

茨城の家:足場工事(新建築紀行)

職人さんが、

職人A

よし、
ガッチリしているな!

職人A

これならば、
揺れずにしっかりしている!

足場がしっかりしているかを確認しながら、組み上げてゆきます。

吹き抜けなどがなければ、内部に足場が必要にはならない場合が多いです。

僕たちが設計する家は、吹き抜けがあるデザインが多いため、内部にも足場が登場するこが多いです。

現場の方々は大変ですが、一生懸命工事が進みます。

次回は 、電気配線工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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