木造戸建住宅の工事の流れ〜ガルバリウム鋼板の屋根・外壁材の施工と透湿防水シート・工事中に内部空間のイメージを膨らませる〜|茨城の家10・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜構造を面で支える構造用合板の施工・柱と梁の軸組建築とパネルのツーバイフォー・構造用合板のメリット・耐震性と施工性〜|茨城の家9・東京の建築設計から」の話でした。

目次

ガルバリウム鋼板の屋根

茨城の家:構造用合板工事(新建築紀行)

屋根の下地を組んで、外壁を構造用合板で覆いました。

今回は、屋根工事の続きと外壁下地工事です。

軸組の筋交や金物工事を先に実施して、屋根を葺きます。

今回は、ガルバリウム鋼板という耐久性の高い金属を使いました。

価格が手頃で施工性も高い「ガルバリウム鋼板」は、建築でよく使われる材料です。

茨城の家:屋根葺工事(新建築紀行)

シンプルな
シルバー色が綺麗ですね。

茨城の家:模型(新建築紀行)

ホワイトの外壁・軒に対して、シンプルなシルバー色のガルバリウム鋼板にしました。

屋根の仕上がりは、外部からはなかなか見えないですが、葺いた後半の小口が少し見えます。

そこで、様々な色があるガルバリウム鋼板ですが、シルバーにするのが良いと思いました。

外壁材の施工と透湿防水シート

茨城の家:透湿防水シート貼工事(新建築紀行)

そして構造用合板を貼った上から、外壁材を施工してゆきます。

外壁材を施工する前に大事なことは、外壁を雨などの自ら守ることです。

そこで、「透湿防水シート」というシートを貼ります。

名前の通り「湿気は通しますが、防水効果のある」シートです。

湿気を通す必要があるのは、内部空間では人や調理から湿気が発生し、外部からも湿気が来ます。

木材は
呼吸しています。

そして、木材の湿気の流れを
止めないようにします。

木材は「生きている材料」なので、大事に扱う必要があります。

茨城の家:軸組模型(新建築紀行)

外壁工事の間は、内部の工事は一休みです。

並行して、内部の工事を進めることもあります。

茨城の家:内装工事(新建築紀行)

個人邸は多くの場合で、外壁工事の時は、工務店は「外壁・屋根工事に集中」します。

それは、外壁や屋根の工事は、雨漏り対策などもあり、内部の工事よりも慎重に進めるからです。

それには「一つの工事に集中して」しっかり仕上げることが大事です。

工事中に内部空間のイメージを膨らませる

茨城の家:パースペクティブ(新建築紀行)

内部工事が一休みしている間に、内部の軸組が露出している状況で、イメージを確認します。

壁・床・天井がまだ出来ていない状況ですが、かなり内部空間の原型が分かります。

茨城の家:断面図(新建築紀行)

開口部・サッシュのイメージしながら、空間構成などを確認するするのも大事です。

透湿防水シートを施工している状況が、内部からも見えます。

工事中にも雨が降りますから、季節にもよりますが、屋根・外壁工事は手際良くやります。

次回は、ガラスブロック工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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