前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜構造を面で支える構造用合板の施工・柱と梁の軸組建築とパネルのツーバイフォー・構造用合板のメリット・耐震性と施工性〜|茨城の家9・東京の建築設計から」の話でした。
ガルバリウム鋼板の屋根
屋根の下地を組んで、外壁を構造用合板で覆いました。
今回は、屋根工事の続きと外壁下地工事です。
軸組の筋交や金物工事を先に実施して、屋根を葺きます。
今回は、ガルバリウム鋼板という耐久性の高い金属を使いました。
価格が手頃で施工性も高い「ガルバリウム鋼板」は、建築でよく使われる材料です。
シンプルな
シルバー色が綺麗ですね。
ホワイトの外壁・軒に対して、シンプルなシルバー色のガルバリウム鋼板にしました。
屋根の仕上がりは、外部からはなかなか見えないですが、葺いた後半の小口が少し見えます。
そこで、様々な色があるガルバリウム鋼板ですが、シルバーにするのが良いと思いました。
外壁材の施工と透湿防水シート
そして構造用合板を貼った上から、外壁材を施工してゆきます。
外壁材を施工する前に大事なことは、外壁を雨などの自ら守ることです。
そこで、「透湿防水シート」というシートを貼ります。
名前の通り「湿気は通しますが、防水効果のある」シートです。
湿気を通す必要があるのは、内部空間では人や調理から湿気が発生し、外部からも湿気が来ます。
木材は
呼吸しています。
そして、木材の湿気の流れを
止めないようにします。
木材は「生きている材料」なので、大事に扱う必要があります。
外壁工事の間は、内部の工事は一休みです。
並行して、内部の工事を進めることもあります。
個人邸は多くの場合で、外壁工事の時は、工務店は「外壁・屋根工事に集中」します。
それは、外壁や屋根の工事は、雨漏り対策などもあり、内部の工事よりも慎重に進めるからです。
それには「一つの工事に集中して」しっかり仕上げることが大事です。
工事中に内部空間のイメージを膨らませる
内部工事が一休みしている間に、内部の軸組が露出している状況で、イメージを確認します。
壁・床・天井がまだ出来ていない状況ですが、かなり内部空間の原型が分かるようになりました。
開口部・サッシュのイメージしながら、空間構成などを確認するのも大事です。
工事中は、ディテールの詰めなど
様々なことを並行して進めます。
工事中にも雨が降るので、季節にもよりますが、屋根・外壁工事は手際良くやることが多いです。
特に木造建築は
工事中の雨の対策が重要です。
次回は、ガラスブロック工事です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。