木造戸建住宅の工事の流れ〜現場加工の鉄筋と配筋工事・プレカットと職人の加工〜|茨城の家2・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜縄張りと「縄張り」という言葉の意味・ベタ基礎と耐圧盤の施工・配筋検査〜」の話でした。

目次

現場加工の鉄筋と配筋工事

茨城の家:配筋検査(新建築紀行)

ベタ基礎の耐圧盤の配筋が完了し、立ち上がり部分の配筋工事に進みます。

都内などの工事では、鉄筋は全て加工されて現場に搬入されます。

豊島の家:配筋検査(新建築紀行)

豊島の家では、きれいに加工された鉄筋が現場に搬入されました。

そして、図面を見ながら、それら鉄筋を、

職人さん

このサイズの鉄筋を
ここに配置して・・・

職人さんたちが、一生懸命配筋してゆきました。

全ての鉄筋が、事前に「図面に従った鉄筋径・長さ・曲げ方」で工場で加工されました。

そして、一括でまとめて現場に搬入されました。

茨城の家:耐圧盤の配筋工事(新建築紀行)

茨城の家の時は、一部は工場加工でしたが、多くの鉄筋は現場加工でした。

現場で職人さんが切って、鉄筋を曲げます。

茨城の家:鉄筋加工(新建築紀行)

写真のように機械に鉄筋を設置して、鉄筋を回転させると、

茨城の家:鉄筋加工(新建築紀行)

鉄筋がフニャッと、最も簡単に曲げられます。

Yoshitaka Uchino

見ていて、
とても面白いです。

最初見た時は、しばらくこの機械でで加工する様子を眺めていました。

Yoshitaka Uchino

鉄筋が曲がるのを見ていると、
飽きなかったです。

茨城の家:配筋工事(新建築紀行)

鉄筋の加工が終了し、基礎の立ち上がり配筋工事が進みます。

茨城の家:配筋工事(新建築紀行)

黄色の糸を張って、水平を確認しながら、粛々と配筋が施工されてゆきます。

プレカットと職人の加工

茨城の家:基礎配筋工事(新建築紀行)

立ち上がりの配筋工事が完了しました。

Yoshitaka Uchino

鉄筋が整然と
綺麗に並んでいます。

柱・梁などの木造軸組は、「プレカット」という機械加工になった現代。

鉄筋の加工もまた、「事前に機械加工して、現場に搬入」することが一般的です。

茨城の家を工事していたのは2004年の頃です。

地方では、このように「職人による鉄筋加工」の名残が残っていました。

この時以降、様々な建築の現場監理をしていますが、鉄筋の現場加工は見たことがありません。

Yoshitaka Uchino

なかなか見ることができない、
鉄筋の加工を目の当たりにしました。

Yoshitaka Uchino

とても
貴重な体験でした。

鉄筋の工事が終わり、次は型枠工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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