前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜縄張りと「縄張り」という言葉の意味・ベタ基礎と耐圧盤の施工・配筋検査〜」の話でした。
現場加工の鉄筋と配筋工事
ベタ基礎の耐圧盤の配筋が完了し、立ち上がり部分の配筋工事に進みます。
都内などの工事では、鉄筋は全て加工されて現場に搬入されます。
豊島の家では、きれいに加工された鉄筋が現場に搬入されました。
そして、図面を見ながら、それら鉄筋を、
このサイズの鉄筋を
ここに配置して・・・
と職人さんたちが、一生懸命配筋してゆきました。
全ての鉄筋が、事前に「図面に従った鉄筋径・長さ・曲げ方」で工場で加工されました。
そして、一括でまとめて現場に搬入されました。
茨城の家の時は、一部は工場加工でしたが、多くの鉄筋は現場加工でした。
現場で職人さんが切って、鉄筋を曲げます。
写真のように機械に鉄筋を設置して、鉄筋を回転させると、
鉄筋がフニャッと、最も簡単に曲げられます。
見ていて、
とても面白いです。
最初見た時は、しばらくこの機械でで加工する様子を眺めていました。
鉄筋が曲がるのを見ていると、
飽きなかったです。
鉄筋の加工が終了し、基礎の立ち上がり配筋工事が進みます。
黄色の糸を張って、水平を確認しながら、粛々と配筋が施工されてゆきます。
プレカットと職人の加工
立ち上がりの配筋工事が完了しました。
鉄筋が整然と
綺麗に並んでいます。
柱・梁などの木造軸組は、「プレカット」という機械加工になった現代。
鉄筋の加工もまた、「事前に機械加工して、現場に搬入」することが一般的です。
茨城の家を工事していたのは2004年の頃です。
地方では、このように「職人による鉄筋加工」の名残が残っていました。
この時以降、様々な建築の現場監理をしていますが、鉄筋の現場加工は見たことがありません。
なかなか見ることができない、
鉄筋の加工を目の当たりにしました。
とても
貴重な体験でした。
鉄筋の工事が終わり、次は型枠工事です。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。