前回は「低い位置から見える世界〜和船に乗って見上げる姫路城〜」の話でした。
姫路城と姫路の街

こんにちは。
非常に強い都市軸を持つ姫路の都市・街。
姫路城の周辺は一見、お土産屋さんや駅までの大通り沿いに、現代の店舗が並んでいる街並です。

姫路城以外歴史を感じる建物は、あまり残っていないのかな、
という印象を受けるかもしれません。


とても美しく目立つ存在の姫路城。
現在でも、姫路の街は「姫路城を中心とする都市・街」という骨格が明快です。
古き街並:野里


お城から少し離れますが、姫路城を北東に上がって行くと野里という場所があります。
そこには、昔からの店舗兼住宅の町家がいくつか点在して残っています。
街並にも歴史の名残を感じ、風情ある場所となっています。


もともと野里という地区は、上方と西国を結ぶ山陽道の要所として発達していました。
そして豊臣秀吉が姫路城を築き、野里街道を基盤として城下町を形成しました。


豊臣秀吉の頃の姫路城は、それほど大規模な城ではなかったようです。
豊臣秀吉が天下を取る前、羽柴秀吉と名乗っていた頃から、「姫路と秀吉」の関係が出来ました。
1600年の関ヶ原の戦いによって、豊臣家の世から徳川家康の世となりました。


その後、池田輝政が初代播磨姫路藩主として、姫路に来ました。
この頃から、姫路の街が発展し始めたようです。
池田輝政の町割によって鍛冶職を中心とした職業集団が集住してきました。
商業のまち・職人のまちとして栄え、本多忠政の時代に城下町が完成した場所です。



歴史を
感じますね。
古民家と町屋


私が初めて野里を訪れた時は、あまり歴史の事は知りませんでした。
なんとなく昔の街並が残っていて、



素敵な場所だなぁという感覚で、
散歩をしてみました。
インスタグラムで、おいしそうな古民家を改修した、おうどん屋さんがこの町にあると知りました。
そこで



野里に
行ってみよう!
と思い、この地域を知りました。


ところどころに残る、昔からの建物によって成り立つ情緒あふれる街並が印象的でした。



また
行ってみたい!
その後、また訪れたいと思い、再訪問です。



張り切ってデジカメを持参して、
再度行ってみました。
一人でパシャパシャ撮っていて目立っていたのだと思います。
その地域にお住まいの方に野里を紹介しているパンフレットを頂きました。
そして、改修した昔の町家をご案内していただけることになりました。


日本の古い民家について、白川郷の合掌造りなどは見に行ったことはあります。
専門的に勉強したことはあまりなかったです。
内部を見学が出来るとは、とても貴重なことです。



色々なお話を
伺うことが出来ました。
次回はこの町家の内部からご紹介したいと思います。