前回は「地中海の美しい島々 14〜広い路地空間・陰影の空間と陰翳礼讃・ミコノス島・ギリシャ〜」の話でした。
目次
青い雨戸と青い配管:不思議に鮮やかな空間
しばらくの間、細い路地が続きます。
少し湾曲している道空間が心地よく、楽しい気持ちになります。
青い雨戸付きの窓や、青い配管が目立ちます。
「青い雨戸」や「青い配管」は、基本的に日本建築にはない要素です。
かなり濃い青色で、白や茶色の壁に対して非常に目立ちます。
非常に珍しく、すこし鮮やかすぎる色ですが、
目立ちますが「邪魔」ではなく、
キリッとした感じが良いですね、
壁に穴が開けられて、電気メーターのようなものが露出しています。
個人邸と思われますが、木製のドアが鮮やかです。
左奥に電柱が見えます。
多少電線が邪魔ですが、すっきりした電柱で日本と比較すると、絵になります。
鮮やかな白い壁面が、木の扉を引き立てます。
不思議な可愛らしさのオレンジの壁面
今度は、オレンジ色の壁面です。
先ほどの青色などと比較すると、オレンジ色は建築には非常に使いにくい色です。
青色も使うとすると難しいですが、淡い青・淡いオレンジならば、保育園や幼稚園で良いかもしれません。
上の写真のオレンジは、非常に濃い色で、デザインに使用するのは躊躇われる色です。
あまり品の良い感じになりにくいオレンジですが、このミコノス島では意外と親和性があります。
不思議な可愛らしさが感じられます。
少し広い路地に出てきました。
グレーの扉が多くなり、周囲と調和させようと考えているように感じます。
この周辺は、壁にボコッと穴を開けて電気メーターを納めている家が多いです。
無造作に感じますが、それもまた自然な感じに見えます。
非常にカラフルな窓や壁面が出てきて、楽しい気持ちになりました。
次回は上記リンクです。