地中海の美しい島々 12〜階段の路地空間と小さな広場・優美なスロープの空間・ミコノス島・ギリシャ〜|東京の建築設計から

前回は「地中海の美しい島々 11〜楽しい路地空間・日本の樹木とヨーロッパの樹木・東京大学の計画地と樹木・コンドル・ミコノス島・ギリシャ〜」の話でした。

目次

階段の路地空間と小さな広場

ミコノス島の路地(新建築紀行)

少しひらけた「小さな広場」のような空間を、もう少し歩いて見ます。

2段、3段の小さな階段が見えてきました。

こうした階段は「バリアフリー」の観点からは、あまり望ましくないですが「歩く楽しさ」があります。

一気に10段〜15段くらいの階段を上がると、風景が大きく変わります。

この、2~3段ちょっと上がるという、

「少し視線が高く・低くなる」経験は、
楽しいですね。

少し視線が上がり下がりする体験は、空間のシークエンスが感じられます。

ミコノス島の路地(新建築紀行)

広い場所を歩いていたら、また細い路地に入りました。

人が行き違うのがやっとの幅の、細い路地です。

左側の白い壁面と、右側の床と同じ石の仕上げの壁面に挟まれた小さな空間。

なんだか、
楽しげな雰囲気です。

「両側が白で統一」された路地もいいですが、このように「片面が床と同じ感じ」も面白いですね。

優美なスロープの空間

ミコノス島の路地(新建築紀行)

路地を通り抜けると、今度は小さなスロープが出てきました。

階段の段差は、スロープがなくても良さそうですが、お年寄りにも優しくて、いいです。

スロープを歩くのは、階段とはまた違って、「少しずつ視線が変わる」ので楽しいです。

ミコノス島の路地(新建築紀行)

また、広い場所に戻ってきました。

先ほどより、少し天気が回復して、壁面の白さが際立ってきました。

電線も気になりますが、日本の電柱のようにトランスなどがないのが良いですね。

電柱も「シンプルな棒」という感じで、それほど景観を阻害していません。

むしろ、「ひっそりした味わい」すら醸し出しているように感じられます。

新建築紀行

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