前回は「本棚の壁:リノベーション設計のプロセス②」の話でした。

2階の既存状況は、階段を上がると、少し広いホールのようになっています。
エレクトーンが置いてあったり本棚も沢山あり、活動できる場です。
また出窓があり、その前には机のあるスペースは、建主の書斎です。
吹抜に床を貼るエリアと、2階のホール部分が隣接しています。
新たな計画で、どのようなプランがご希望か、建主に聞いてみました。


ここのホールの広さはどうしますか?



新たな子ども部屋の広さと、ホールの広さのどちらを優先しますか?
子ども部屋も広くしたいですが、
私の書斎もあるし・・・
ホールの広さは、
このままとして下さい。
「決められた空間を、どう活用するか」建主も悩みます。



承知しました。
沢山の本を収納できる本棚を、
ホールに作って下さい。



承知しました。
2階ホールと子供部屋の間仕切り壁は、現状の吹抜けとの境となる位置にします。


子ども部屋は、4畳程度と広くはありませんが、合理的に設計して、空間を有効活用します。
さらに使いやすい空間を検討します。
大量の本の収納を解決する為に、階段上部の空間に着目します。



階段上部に、本棚とロフトを
つくると本の収納力が上がるね。



ちょっとした読書スペースもできますね。
そこで階段を上り下りするときに、頭のぶつからない高さで検討を進めます。


この階段上部の「プチロフト案」は、屋根の改修面積を考えていた頃に、思いついた案です。



本が整理されますね。



2階から少しハシゴで上がった部分も
面白い空間ですね。
壁面に本棚の機能を持たせることで、空間の有効活用になります。
本棚がテーマとなる空間が、できてきました。
次回は、本棚を発展させていく話です。
竣工写真等は、下記サイトからご覧ください。