前回「アイデア:道空間~子どもたちが楽しむ道空間・空と草原・みそら幼稚園~」の話でした。
アイデア:道空間~子どもたちが楽しむ道空間・空と草原・みそら幼稚園~|東京の建築設計から
ワクワクしながら歩き回る道空間
目次
廻廊のような道空間
今回は、ふじみ幼稚園の道空間の話です。
道の空間は建築をつなぎ、活気ある空間を生みだします。
ふじみ幼稚園では、敷地の形状から二つの建築に分け、園庭を囲むように保育室を並べました。
このボリュームの配置は、建主である園長先生のご要望から生まれたレイアウトです。
園庭を各保育室がグルッと囲み、「園庭を中心とする幼稚園の空間」となります。
光の廻廊と縁側
各保育室と園庭の間には、半屋外空間の縁側の空間である「光の廻廊」をつくりました。
「光の廻廊」は、建築に統一感と空間の流れを生み出します。
この道空間の上部の庇には中央にガラスを配置し、自然光のラインが出来ます。
自然光のラインにより、道の空間に「空間の軸」が生まれます。
Yoshitaka Uchino
園児達・先生方・来訪者は、
自然の光に導かれて、園を歩くでしょう。
自然豊かな園庭と保育室を接続し、園の建物全体をつなぐ道の空間。
この道の空間により保育室と園庭は繋がり、緩やかに分節されます。
そして、自然の環境は増幅し、
無機質な建築に生命感を与えます。
生命感あふれる空間で、園児達が健やかに成長してゆくでしょう。
完成写真は、下記からご覧ください。
「揺らめく自然」の展開〜茨城の家から蚕糸の森アパートメントへ・「設計のコンセプト・アイデアの根源…
アイデア・コンセプトを貫く設計姿勢
次回は上記リンクです。