前回は「アイデア:道空間~屋外階段・立体交錯・屋外避難階段・吉祥寺の集合住宅~」の話でした
目次
子どもたちが楽しむ道空間
今回は、みそら幼稚園の道空間の話です。
「みそら幼稚園」では、園庭の周囲に巡らされた保育室などの諸室を結ぶ廊下を「道の空間」と考えました。
園児達・先生方の動線となる廊下の空間。
園児たちが走り回り、先生方が園児と触れ合う、楽しくなるような「活気ある空間」にしたいと考えました。
現地調査と設計コンセプト:子どもたちが楽しむ空と草原
この子どもたちのための「活気ある道空間」を作るコンセプトは現地調査の際に考えたことです。
リノベーション前に、子どもたちが楽しそうに、園庭と保育室の間の廊下で遊んでいました。
そして、みそら幼稚園の前に設計した、田無富士見幼稚園の「廻廊」のコンセプトを思い出しました。
広場と同様に、梁をホワイトに天井をスカイブルーに塗装し、空の広がりのイメージを喚起します。
園庭で楽しく、活発に遊ぶ園児たち。
その園児たちが、廊下・廻廊においても、楽しめるような空間づくりを心がけました。
床は、草原のイメージで明るいグリーンとしました。
弾力性の高いクッションにより、以前よりも園児達が走り回りやすいようにしました。
廊下の空間を保育室へ到る機能の通路だけではなく、
Yoshitaka Uchino
園児達がワクワクしながら歩き回れるような
デザインを意図しました。
この半屋外空間で、園児達はいつも楽しく過ごすでしょう。
完成写真は、下記からご覧ください。