前回は「アイデア:道空間 3~本棚の家 1~」の話でした。

今回は、吉祥寺の集合住宅における道空間の話です。
吉祥寺の集合住宅では、階段の配置が一つのテーマでした。
法規制・経済的合理性も確立しつつ、「この建築だけ」の道空間を作ろうと考えました。

広場と道の空間を、
集合住宅の内部につくることを考えました。


広場を囲む階段は、自然を楽しむ道空間になります。
2階廊下の階段と接続する場所に第2の広場をつくります。
そして、二つの広場と立体街路の階段の空間が、相互浸透します。
中庭の空間が、小さな宇宙のような広がりを持ちます。


広場を囲む円弧の壁に穿たれた開口を通して、外部の都市空間を臨みます。
森は、建築と都市の結節点となります。


そして、森と階段が立体的に交錯する、広場と道の空間のパブリックスペースを実現しました。
完成写真は、下記からご覧ください。
「森のような建築」は”Wavering Glass”があります。