前回は「住まいと子供の教育①〜熊本の家〜」でした。
子どもが楽しい木のテラス
今回は、家族で楽しめるテラスの話です。
私たちが設計する個人邸では、木製のテラスを作ることが多いです。
ここ、
太陽が見えて、気持ちいいよ!
ここで、
おやつ食べると楽しいな・・・
この木製テラスは、大人も子どもも楽しめる空間です。
大人よりも、未就学児〜小学校くらいの子どもたちが、楽しんでくれることが多いです。
子どもが安心して遊べる木のテラス
建主からは、
このテラスで、
子どもたちが日向ぼっこするのを楽しみにしています。
外や庭で遊ぶのもいいですが、
ここだと目が行き届いて、安心です。
小さな子どもの場合、
親が安心して、
子どもを遊ばせることができる!
とても好評いただいています。
部屋の中にいても、
空が見えるよ!
雨が降ってきたら、
すぐにわかるよ!
子どもたちは、私たち設計者が考える以上の、楽しみ方を見つけてくれています。
子どもの想像力・創造力には、
驚かされることがあります。
このように、面積・容積としては「小さな空間」のテラス。
この「小さな空間」は、空へとつながり、「無限大の空間」へと変容します。
そして、「無限大の空間」は「小さな空」や「小さな宇宙」となるイメージです。
マンションのパークビューテラス
個人邸などで、大変好評いただいている、このテラスの空間。
集合住宅・マンションでは、経済的制約などから、なかなかこういうテラスが作れません。
集合住宅・マンションの設計の際は、
まず「最大容積を」というご要望をいただきます。
そのため、このような
「余白のような空間」は・・・
住戸のテラス以外には、
作りにくい環境です。
出来るだけ工夫した設計で、
ご家族で集えるテラスをつくるようにしています。
蚕糸の森アパートメントは、目の前に広大な公園がありました。
そこで、パークビューのテラスをつくって、ご家族で集る楽しい空間をご提案しました。
住まいの近くで、自然を間近に感じながら過ごすことは、子どもにとって、とても良い環境です。
都心にあって広大な公園の近くに住まいがあることは、
とても貴重なことですね。
公園の緑を眺めながら、
テラスで家族一緒に過ごあことができれば、いいですね。
家の内部のリビングで一緒に過ごすのとは、また違った解放感があります。
自然を見ながら、
ゆっくりと過ごせると思います。
このテラスは、建築基準法の高さ・日影規制による制約を逆手にとって作り出した空間です。
テラス側は、「ほぼ真北方向」となります。
前面道路が広いため、道路斜線による高さ規制は弱いです。
一方で、日影規制によって、4階建の建物の敷地角付近は、ボリュームを削る必要がありました。
そこで、
ボリュームを
上手く削って、テラスを作ろう!
ちょうど、公園側なので、
皆で楽しめるテラスになります。
そして、様々ななボリュームをCGや模型で検討しました。
制約を活かした
デザインです。
一人でちょっと
リフレッシュしたい時に・・・
このテラスから公園を眺めながら
深呼吸するのも良いですね。
住まい手の方々に、楽しんでいただける雰囲気をイメージしました。
貴重な自然を最大限活かして、生活に豊かな温もりを生み出すことを考えました。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
次回は上記リンクです。