住まいと子どもの教育②〜蚕糸の森アパートメント・テラス・マンションのパークビューテラス・子どもが楽しい木のテラス〜|東京の建築設計

前回は「住まいと子供の教育①〜熊本の家〜」でした。

目次

子どもが楽しい木のテラス

新建築紀行
豊島の家:テラス(新建築紀行)

今回は、家族で楽しめるテラスの話です。

私たちが設計する個人邸では、木製のテラスを作ることが多いです。

小学生

ここ、
太陽が見えて、気持ちいいよ!

中学生

ここで、
おやつ食べると楽しいな・・・

この木製テラスは、大人も子どもも楽しめる空間です。

大人よりも、未就学児〜小学校くらいの子どもたちが、楽しんでくれることが多いです。

子どもが安心して遊べる木のテラス

熊本の家:テラス(新建築紀行)

建主からは、

依頼者

このテラスで、
子どもたちが日向ぼっこするのを楽しみにしています。

依頼者

外や庭で遊ぶのもいいですが、
ここだと目が行き届いて、安心です。

小さな子どもの場合、

依頼者

親が安心して、
子どもを遊ばせることができる!

とても好評いただいています。

豊島の家:断面図(新建築紀行)
小学生

部屋の中にいても、
空が見えるよ!

小学生

雨が降ってきたら、
すぐにわかるよ!

子どもたちは、私たち設計者が考える以上の、楽しみ方を見つけてくれています。

Yoshitaka Uchino

子どもの想像力・創造力には、
驚かされることがあります。

このように、面積・容積としては「小さな空間」のテラス。

この「小さな空間」は、空へとつながり、「無限大の空間」へと変容します。

そして、「無限大の空間」は「小さな空」や「小さな宇宙」となるイメージです。

マンションのパークビューテラス

新建築紀行
熊本の家:外観(新建築紀行)

個人邸などで、大変好評いただいている、このテラスの空間。

集合住宅・マンションでは、経済的制約などから、なかなかこういうテラスが作れません。

Yoshitaka Uchino

集合住宅・マンションの設計の際は、
まず「最大容積を」というご要望をいただきます。

Mana Muraki

そのため、このような
「余白のような空間」は・・・

Mana Muraki

住戸のテラス以外には、
作りにくい環境です。

Yoshitaka Uchino

出来るだけ工夫した設計で、
ご家族で集えるテラスをつくるようにしています。

蚕糸の森アパートメントは、目の前に広大な公園がありました。

そこで、パークビューのテラスをつくって、ご家族で集る楽しい空間をご提案しました。

蚕糸の森アパートメント:テラスから公園の眺望(新建築紀行)

住まいの近くで、自然を間近に感じながら過ごすことは、子どもにとって、とても良い環境です。

Mana Muraki

都心にあって広大な公園の近くに住まいがあることは、
とても貴重なことですね。

蚕糸の森アパートメント:テラス(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

公園の緑を眺めながら、
テラスで家族一緒に過ごあことができれば、いいですね。

家の内部のリビングで一緒に過ごすのとは、また違った解放感があります。

Yoshitaka Uchino

自然を見ながら、
ゆっくりと過ごせると思います。

蚕糸の森アパートメント:公園側から(新建築紀行)

このテラスは、建築基準法の高さ・日影規制による制約を逆手にとって作り出した空間です。

テラス側は、「ほぼ真北方向」となります。

前面道路が広いため、道路斜線による高さ規制は弱いです。

一方で、日影規制によって、4階建の建物の敷地角付近は、ボリュームを削る必要がありました。

そこで、

Yoshitaka Uchino

ボリュームを
上手く削って、テラスを作ろう!

Mana Muraki

ちょうど、公園側なので、
皆で楽しめるテラスになります。

そして、様々ななボリュームをCGや模型で検討しました。

Yoshitaka Uchino

制約を活かした
デザインです。

Mana Muraki

一人でちょっと
リフレッシュしたい時に・・・

Mana Muraki

このテラスから公園を眺めながら
深呼吸するのも良いですね。

住まい手の方々に、楽しんでいただける雰囲気をイメージしました。

貴重な自然を最大限活かして、生活に豊かな温もりを生み出すことを考えました。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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