アイデア:多様なる共生〜内的コンセプト・外的コンセプト・ヴォイドの光・反転・茨城の家〜|東京の建築設計から

前回は「アイデア:多様なる共生〜建築のボリューム・都市空間・テラス・サッシュ・ランダム・多様性が表出するファサード・杉並の集合住宅〜」の話でした。

目次

建築と都市の風景

茨城の家:外観

今回は、茨城の家における多様なる共生の話です。

建築が建ち上がった時、その建築は周囲の風景の一つとなります。

茨城の家:リビング上部の吹抜

「茨城の家」では、大きな吹抜に淡い自然光を導き入れるために、ガラスブロックを設置しました。

このデザインは、主に住宅の内的コンセプトから生まれました。

この「内的コンセプト」を「都市と建築の関係」に生かそうと考えました。

内的コンセプトから外的コンセプトへ

茨城の家:夜景
Yoshitaka Uchino

このデザインを、
風景に活かしたいと考えました。

夜間の照明による光が、周囲の環境に貢献できるように意図しました。

2階のテラスの貫入によるヴォイドが、周辺環境にポジティブな変化を与えると思いました。

「光の箱」のコンセプトのヴォイドは夜間には、テラス全体があたかも照明器具の様に発光します。

茨城の家:夜景

正方形のガラスブロックからは、リビングルームの照明が、ふわりと淡い光を周囲にもたらします。

風景の一部となる建築

茨城の家:プロセス(新建築紀行)
茨城の家:プロセス(新建築紀行)
茨城の家:プロセス(新建築紀行)
茨城の家:プロセス(新建築紀行)

建築の内部にある大小様々なヴォイドには、自然の光が満たされます。

そして夜には、それらのヴォイドの光が反転して、室内の光が都市を照らし出します。

Yoshitaka Uchino

夜は、これらの様々な光が、
周囲の街並を照らし出します。

建築全体が、あたかも照明器具のように都市を照らし出し、風景の一部となることを意図しました。

完成写真は、下記からご覧ください。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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