前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑥〜既存構造・構造模型・耐震性〜」の話でした。
1/10の模型をつくる
建主の希望を形にしたキッチンの、1:10の精巧な模型を作成しました。
全体の模型も
1:10で作ってみよう。
大きな
模型ですね。
「本棚の柱」のデザインを、
より詳細に検証できますね。
模型は大きければ大きいほど良いです。
一方で、大きな模型を作成するのは手間も時間もかかります。
住宅では、1/30くらいの模型を作成することが多いですが、今回は1/10の模型を作ってみます。
迫力ある1/10の模型
結構
大きいですね。
天井高が2,400mmですから、模型の「本棚の柱」の高さは240mmあります。
240mm=24cmの模型は、現実のスケールに大きく近づいてきます。
せっかく作ったキッチンも
同一スケールだから入れられるね。
これで、1/10の精巧なキッチン模型を入れて、非常に細かい検証ができます。
リビングからキッチンがどのように見えるか、
よく分かりますね。
これは、
CGよりも良いね。
スケール感が、実際につくる建築に近くなってきました。
キッチンに向けて歩いてゆくと、どのような光景が広がるか、がよく分かります。
円弧状の机も、
良さそうです。
キッチンが、
うまく隠れるね。
模型と現実の間で
電子レンジも
置いてみました。
うん。
よく分かるね。
コンパクトで
使いやすそうです。
少し棚があると、
便利だと思いますが、いかがですか?
「棚」は、
あると便利だね。
「本棚の柱」の揺れ止めを兼ねて、
柱の間に棚を設置しよう。
縦格子のルーバーでも、揺れ止めのための横材が必要です。
この「本棚の柱」では、横材をつけると不恰好です。
そこで、「生活に必要な棚」を「揺れ止めの材料」に見立てました。
それは、
良いアイデアですね。
大きな模型を作ったからこそ、様々なことに気づきます。
次回は上記リンクです。
完成写真は、下記からご覧ください。