本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑥|東京の建築設計

前回は「本棚の柱:リノベーションの設計プロセス⑤」の話でした。

本棚の柱:1/50軸組模型(Copyright : YDS)

今回は、木造建物の構造・軸組の話です。

既存のプランから大幅に変更するリノベーションでは、構造への配慮も大事なことです。

リノベーションの際には、

既存の軸組を活かすことを
大事にしています。

老朽化した柱・梁を交換する、柱を補強に追加することもあります。

プランを変更する際に、壁の位置が変わるので、耐震壁の配置などの構造的配慮が大事になります。

図面上で検証することもできますが、模型で検証することにしました。

既存建物を、軸組模型でしっかり
把握しておこう。

筋交を、どう配置するかも
含めて検討します。

本棚の柱:1/50軸組模型(Copyright : YDS)

今回は、柱や梁の露出はありません。

柱・梁は全て仕上げの中に隠れますが、しっかりと構造を把握して、構造計画を行います。

昭和期に建てられた木造住宅は、全体的に「柱は十分だが、梁が小さめ」の傾向があります。

耐震性の確保には、筋交・耐震壁の適切な配置が必須であり、さらに構造材の検証も進めます。

軸組模型を見ながら検証を進めて、設計を進めます。

本棚の柱:1/50軸組模型(Copyright : YDS)

筋交・耐震壁の配置を、
模型と計算で検証しました。

特に問題なさそうです。

このように、模型と法規に合わせた構造計算で確認します。

本棚の柱:1/50軸組模型(Copyright : YDS)

他の模型と平行して照らし合わせながら検討を重ねます。

次回は1/10の模型の話です。

完成写真は、下記からご覧ください。

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