前回は「アイデアと高い合理性による「経済性重視」の都市型集合住宅〜都市から見える建築に抱かれた自然の森・建築から都市へ〜」の話でした。
木の温もりと自然が身近に感じられる住居型支援施設

こんにちは。
今回ご紹介する建築は、住居型型支援施設です。
これまでに、いくつかの支援施設を設計しました。
今回は、茨城県の郊外に建築予定で、施設で働く人が住むことも出来る施設です。
・揺らめく自然
・有機的ヴォイド
・道空間
・都市広場
・多様なる共生
この建築では、私たちの「5つのフィロソフィー」の中の「揺らめく自然」と「有機的ヴォイド」を重視しました。

「支援施設」は、少し硬い
印象があるかもしれません。



そこで、木の温もりが感じられて、
自然を身近に触れる建築を目指しました。


グリッド上に配置した木造の柱梁に、ヴォイドやヴォリュームを挿入しました。
ゆらめく雲のような外形で、利用者を優しく包み込むイメージです。


内外にヴォイドを設け、外部のヴォイドには、たくさんの樹木がある庭を作りました。
均等グリッドと市松状の小梁:均質性の中の多様性


内部のヴォイドには、現しの梁がそのまま連続で架かり、水平にも垂直にも空間としての繋がりを持たせます。



内部空間が無限に
広がるイメージです。
均等グリッドの木の構造に、市松模様の小梁をかけました。



市松模様に配置することで、
耐震性の向上を考えました。



そして、市松模様の小梁が、
内部の木質空間に広がりを生みます。


外部のヴォイドには、シンボルツリーを植えます。
主に鑑賞目的のグリーンヴォイドとして、利用者にとって癒しをもたらします。


適宜、白い壁によって、部屋同士を文節しました。
壁面で覆われた空間では、プライバシーも確保されています。
これらの白い壁面の一部は可動式になっており、様々な活動に対応できます。
均質性の中に多様性を生み出し、のびのびと過ごせる空間づくりを目指しました。