木の温もりと自然が身近に感じられる住居型支援施設〜均等グリッドと市松状の小梁・均質性の中の多様性〜|デザインのアイデア

前回は「アイデアと高い合理性による「経済性重視」の都市型集合住宅〜都市から見える建築に抱かれた自然の森・建築から都市へ〜」の話でした。

目次

木の温もりと自然が身近に感じられる住居型支援施設

New Architectural Voyage
Wavering Forests : model (新建築未来紀行)

こんにちは。

今回ご紹介する建築は、住居型型支援施設です。

これまでに、いくつかの支援施設を設計しました。

今回は、茨城県の郊外に建築予定で、施設で働く人が住むことも出来る施設です。

デザイン・アイデアの5つのフィロソフィー:YDS

・揺らめく自然

・有機的ヴォイド

・道空間

・都市広場

・多様なる共生

この建築では、私たちの「5つのフィロソフィー」の中の「揺らめく自然」と「有機的ヴォイド」を重視しました。

Mana Muraki

「支援施設」は、少し硬い
印象があるかもしれません。

Mana Muraki

そこで、木の温もりが感じられて、
自然を身近に触れる建築を目指しました。

New Architectural Voyage
Wavering Forests : model (新建築未来紀行)

グリッド上に配置した木造の柱梁に、ヴォイドやヴォリュームを挿入しました。

ゆらめく雲のような外形で、利用者を優しく包み込むイメージです。

New Architectural Voyage
Wavering Forests : model (新建築未来紀行)

内外にヴォイドを設け、外部のヴォイドには、たくさんの樹木がある庭を作りました。

均等グリッドと市松状の小梁:均質性の中の多様性

New Architectural Voyage
Wavering Forests : model (新建築未来紀行)

内部のヴォイドには、現しの梁がそのまま連続で架かり、水平にも垂直にも空間としての繋がりを持たせます。

Mana Muraki

内部空間が無限に
広がるイメージです。

均等グリッドの木の構造に、市松模様の小梁をかけました。

Mana Muraki

市松模様に配置することで、
耐震性の向上を考えました。

Mana Muraki

そして、市松模様の小梁が、
内部の木質空間に広がりを生みます。

New Architectural Voyage
Wavering Forests : model (新建築未来紀行)

外部のヴォイドには、シンボルツリーを植えます。

主に鑑賞目的のグリーンヴォイドとして、利用者にとって癒しをもたらします。

New Architectural Voyage
Wavering Forests : model (新建築未来紀行)

適宜、白い壁によって、部屋同士を文節しました。

壁面で覆われた空間では、プライバシーも確保されています。

これらの白い壁面の一部は可動式になっており、様々な活動に対応できます。

均質性の中に多様性を生み出し、のびのびと過ごせる空間づくりを目指しました。

New Architectural Voyage

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