森の中の図書館の新築計画・設計のコンセプトとアイデア〜鉄筋コンクリート造と木造の混構造・優しさと強さの対比〜|未来生む建築設計1

前回は「美術館の新築計画・設計のコンセプトとアイデア〜優しい木と強いコンクリート打ち放しのイメージ・空間を包み込む自然の光・水盤と建築・外界と建築を切り離す〜」の話でした。

目次

森の中の図書館の新築計画・設計のコンセプトとアイデア

New Architectural Voyage
Water Square(新建築未来紀行)

今回は、計画中の「森の中の図書館”Water Square”」のご紹介です。

Yoshitaka Uchino

自然あふれる計画地に
ゆっくり読書に浸れる空間を生み出します。

周囲は大きな樹木が多い公園で、スマホやネットが身近な世の中だからこそ、

Yoshitaka Uchino

「特別な読書の空間」を
作り出したいと考えました。

シンプルなコンクリート打ち放しのボリュームを大きな、コンクリート打ち放しの壁が貫きます。

コンクリート打ち放しのシンプルなボリュームを配置し、周囲を水盤で囲いました。

水面に浮かぶ建築が美しく映え、周囲の自然に溶け込むイメージです。

New Architectural Voyage
Water Square(新建築未来紀行)

夕方から夜にかけては、建築は新たな表情を生み出し、水盤が夜景を彩るでしょう。

水盤によって公園から離れて、「読書の空間」へ向かう演出を考えました。

鉄筋コンクリート造と木造の混構造:優しさと強さの対比

New Architectural Voyage
Water Square(新建築未来紀行)

建築は主に鉄筋コンクリート造で作られますが、内部空間は木造を主体で考えています。

令和に入ってから、耐火や防火に対する規制が大幅に緩和されました。

国交省

耐火建築物や
準耐火建築物でも、木造を作りやすいように・・・

国交省

そして、既存ストックの活用のために、
増築などをしやすいように・・・

このような国交省の考えから、防火の区画等を上手く計画することで、

Yoshitaka Uchino

大規模な木造による
空間が可能になりつつあります。

New Architectural Voyage
Water Square(新建築未来紀行)

内部では、トップライトによって、コンクリート打ち放しの壁面が鮮やかに光ります。

そして、トップライトは季節によって大きく変わり、時事刻々変化します。

Yoshitaka Uchino

「光のうつろい」を感じながら、
読書に集中するコンセプトです。

New Architectural Voyage
Water Square(新建築未来紀行)

スーッと光の動きが変化してゆく様子は、建築の内部空間を無限に彩るでしょう。

外部に対しては、閉じている部分と大きく開いた部分をつくり、メリハリある空間を目指しています。

優しい木の空間と、強いコンクリート打ち放しの空間の対比によって、静謐な空間を生み出そうと考えています。

次回は上記リンクです。

New Architectural Voyage

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