前回は「デザインとコストダウンのアイデア 7〜造作キッチン 1〜」の話でした。
今回は東京の街並・都市構造の話です。
今も大きな変化を続ける世界的大都市・東京。
東京の中心部である千代田区・港区などでは大規模な再開発が続いています。
Paris,London,New Yorkなどの世界的大都市と並び称せられるTokyo。
東京の街は非常に広大であり、都市が延々と続きます。
行政区として東京都・神奈川県などの分類ではなく、「都市としての東京」を考える時、驚くべきことがあります。
実は、東京は世界一の人口を持ちます。(2023年)
人口が多い都市のランキングでは、アジアが多く、東京は世界一の3,700万人あまりとなっています。
日本の都市では10位に大阪府がランクインしており、1,900万人ほどとなっています。
ランキングが高いのは嬉しいことですが、「人口が多い」ことは過密であることを示します。
特に欧州の街・都市はランキングが低く、この意味においては必ずしも喜ぶべきことではないかもしれません。
昔から過密都市として知られる東京の街。
実は、東京の中心地には大きな特徴があります。
それは、皇居周辺の広大な公園です。
まるで、「都市のヴォイド」であるかのような、巨大な皇居周辺の空間。
高いビルが多く、電柱も多数ある東京にしては珍しく、水平方向に写真を撮影した時に空がたくさん見えます。
春から秋にかけては、鳥たちも数多く皇居の堀に飛来してきて、楽しそうです。
「東京一極集中」と形容されることが多く、人口や経済力では正に「東京が中心」となっている日本の構造。
長きに渡り、少子化問題があり、人口減少時代に入った日本ですが、東京の人口は増加しています。
この「過密都市」東京に似つかわしくないほどの「巨大なヴォイド」である皇居周辺。
New Yorkのセントラルパークも「巨大な都市のヴォイド」です。
人口的なセントラルパークと比較して、東京の皇居はかつての江戸城であり、歴史が積層しています。
皇居周辺の空間は、東京都の中心部は思えないほど広大な「平面的広がり」を持ちます。
遠くに数多くの高層ビルが見え、これら高層ビルは目まぐるしく変わってゆきます。
しかし、皇居周辺の巨大なヴォイドはこれからも変わらずに残ってゆくでしょう。
世界一の人口を狭い面積で抱える超過密都市:東京にある巨大なヴォイド:皇居。
皇居周辺は、散歩にもお勧めです。