前回は「普段の生活で思うこと〜公園と姫路城・子どもと公園・あったら嬉しい公園のサービス・子どもとお手洗い・シロトピア公園〜」の話でした。
姫路のゆかたまつり開催
こんにちは。
6月の下旬に、姫路城周辺で“ゆかたまつり”というお祭りが開催されました。
ここ数年は、コロナの影響で中止となっていました。
今年は久しぶりの開催とのことで、私は初めて行ってきました。
“ゆかたまつり”とはその名の通り、浴衣を着てお祭りを楽しむという雰囲気でした。
屋台や踊り等のほかにも、浴衣を着て姫路城周辺を歩く「ゆかたパレード」など、様々なイベントがあります。
さらに、浴衣を着ていると「入城無料」などの「ゆかた割引」があります。
「ゆかたまつりならでは」の特色がありました。
姫路の伝統的行事:姫路の歴史・豊臣秀吉と池田輝政
“ゆかたまつり”の歴史は深く、姫路では伝統的な行事です。
調べてみたところ、始まりは1742年とのことです。
「長壁神社」という神社が、姫路にあります。
その神社は守護神として、現在の姫路城内に祀られていました。
戦国時代に、当時、羽柴秀吉と名乗っていた豊臣秀吉が姫路城を拠点とします。
その頃は、現在のお城とは全く別の砦のような城でした。
江戸時代に入り、池田輝政が播磨姫路藩初代藩主として、姫路城に入城します。
そして、姫路城を大改修して、現在のお城になりました。
この頃になると、武士以外は長壁神社へ参拝することが出来なくなりました。
歴史ある初夏の風物詩:姫路の伝統的行事
江戸時代中期に播磨姫路藩の第3代藩主となった榊原政岑が、「新たな試み」をしました。
庶民も皆、
気軽に長壁神社へ参拝出来るとよいのう・・・
と考え、社を移した上で、遷座祭を開催しました。
事態が急であったため、祭りに相応しい式服を用意する時間もありませんでした。
殿!
この祭りに相応しき式服を用意する時間が御座いませぬ!
そうか・・・
ちょっと急だったかもしれぬのう・・・
そこで榊原政岑は、浴衣での参加を認め、
浴衣でも良いから、
皆の者で参加して、楽しもうぞ!
と、藩主自ら祭りを盛り上げました。
おお!
藩主様が祭りへ参加せよ、と仰られている!
浴衣でいいなら、
行きましょう!
これが「ゆかたまつりの起源」とされています。
お祭り:歴史と文化を知る機会
お祭りをただ楽しむだけではなく、歴史を知ると、よりその地域への関心も高まります。
浴衣は今でこそ、身なりを華やかに着飾るという認識です。
浴衣って、昔は湯上り着のような
パジャマの感覚だったんだ・・・
ということも、改めて思い返したりします。
今回初めて参加した“ゆかたまつり”では、想像を超える賑わいに驚きました。
現在の長壁神社は、姫路城から南方の街区にひっそりと佇んでいます。
ね〜ね〜、
あれ、なあに?
子どもも楽しそうです。
神社の規模から考えて、
こんなに盛大なお祭りだとは思わなかったな・・・
姫路城周辺には他に、護国神社や播磨国総社という大きな神社があります。
現在の規模で比較すると、長壁神社は遥かに小規模な神社です。
背景を調べると、色々なことが分かり、新鮮な気持ちになりました。
お祭りは、歴史と文化を知る
良い機会になりますね。
長壁神社が、姫路という街にとってどのような存在であったか、
また、姫路の街がどのように移り変わっていくのか、などをお祭りを通して改めて知ることが出来ました。
お祭りは、
楽しいけど人混みと暑さが気になるな・・・
と行くことを、ちょっと躊躇っていましたが、行ってみて本当に良かったです。
今回参加して、「歴史ある姫路の都市と街」に再び魅了されました。