デザイナーズ賃貸マンションの設計プロセス〜基本コンセプトを発展・住まいに付加価値を・「中庭が見える」住まい・コンセプトが明快「建築」になってゆくプロセス〜|東京の建築設計

前回は「デザイナーズ賃貸マンションの新築設計・計画〜ハイグレード・ファミリー向けマンション・住戸面積とデザイン・マンションの共有部分に新たな価値をつくる・自然あふれる空間・都市・街と繋がる建築・大きな開口から見える樹木〜」の話でした。

目次

デザイナーズ賃貸マンションの設計プロセス:基本コンセプトを発展

吉祥寺の集合住宅 パースペクティブ(新建築紀行)

こんにちは。

基本的な設計案が決まったので、詳細に進めていきます。

自然を取り込むということを重視して、中庭のイメージも膨らませます。

Yoshitaka Uchino

住人の方にも
中庭を楽しんで頂ける工夫をしたいね。

Mana Muraki

中庭に
愛着を持ってくれるといいですね。

基本コンセプトを発展させてゆくイメージです。

Mana Muraki

色々な場面で
中庭が臨める雰囲気が良いですね。

そして、中庭のデザイン検討を進めます。

吉祥寺の集合住宅:エントランスホール(新建築紀行)
Mana Muraki

エントランスホールからも
様子がわかるように大きな窓を設置しましょう。

Yoshitaka Uchino

街からエントランスに入る際に、
樹木の空間が続くね。

住まいに付加価値を:「中庭が見える」住まい

吉祥寺の集合住宅:中庭(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

中庭に面している住戸にも
窓を設置しよう。

Mana Muraki

住まいからも
中庭が見えますね。

住まいと中庭が空間的に接続します。

Yoshitaka Uchino

「中庭を見る」だけではなく、
中庭を実際に歩いて欲しい。

Yoshitaka Uchino

そのためには、
中庭が住戸に至る道空間になると良いね。

New Architectural Voyage
吉祥寺の集合住宅 コンセプト模型(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

中庭に
階段を配置しよう。

Mana Muraki

中庭の空間が
広がる感じがしますね。

Mana Muraki

中庭を通って行きたくなるような、
楽しい場所にしたいですね。

吉祥寺の集合住宅 アクソノメトリック(新建築紀行)

中庭に面する円弧壁の開口位置も検討を重ねました。

住人のプライバシーも守りつつ、外からも自然を感じられるようにします。

ディスカッションをして、模型を作りながら決めました。

吉祥寺の集合住宅:外観(新建築紀行)
Yoshitaka Uchino

街を歩く人からも、
中庭の樹木が見えるね。

Yoshitaka Uchino

この開口から
緑があふれ出てくる感じを受け取ってほしいね。

Mana Muraki

街のシンボルのように
なってもらえたら嬉しいですね

街と都市に働きかける中庭です。

コンセプトが明快「建築」になってゆくプロセス

吉祥寺の集合住宅:外観(新建築紀行)

住戸の窓も、建物を印象付ける上で重要なデザインの役割を果たします。

各室の内部から考えて必要な位置に窓を設置するというだけではなく、

外観から見ても、統一された窓の形になっていると美しく見えます。

このマンションでは、生活への影響も考えながら出来るだけ大きな窓で統一する、という工夫もしました。

吉祥寺の集合住宅:中庭(新建築紀行)

凛と佇む、おしゃれな街に合うデザインのマンションになり、建て主に喜んでもらえました。

住まいにこだわりを持った方に、とてもお勧めのマンションだと思います。

街の雰囲気に寄り添い、その土地に馴染みながらも、独自のデザイン性を発信している建築です。

吉祥寺の集合住宅:配置図(新建築紀行)

基本コンセプトが明快に「建築という形」になってゆくプロセスを楽しみながら設計しました。

吉祥寺の集合住宅:プロセス(新建築紀行)

私たちらしい設計で「価値ある建築」になることをいつも心がけています。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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