前回は「土間をSOHOとして活用するシェアハウス①〜既存マンションのリノベーション・シェアハウスへリノベーション・外国人向けシェアハウスのコンセプト・日本の空間らしさ・DOMA-SOHO」の話でした。
デザインコンセプト:シェアハウスとは何か?
こんにちは。
既存の集合住宅を、訪日客も意識したシェアハウスにリノベーションする計画です。
集合住宅を、共同生活を
するシェアハウスの空間への転用・・・
集合住宅の「用途などを変更せずにリノベーションする」経験は、数多くあります。
今回は、「集合住宅をシェアハウスに転用し、リノベーションする」計画。
初めての経験です。
そこで、「シェアハウスとは何か?」を考えながら、デザインコンセプトを練ります。
シェアハウスとホテルの
大きな違いはなんだろう?
やっぱり、共用部での
「触れ合い」が多いことですね。
その「触れ合う場・空間」に日本らしさを
デザインしたいね。
昔から日本の住まいにある
土間を再生できないだろうか・・・
「土間」をコンセプトの柱にすることにしました。
土間から生まれる交流・触れ合い:交流を喚起する空間
それぞれの住まいに「広い土間」を作るコンセプトが固まりました。
本来ならば、「玄関」として機能する小さな土間。
この土間を一気に拡張して、玄関周辺に広い土間を作りました。
元々は「狭いワンルーム」だった空間に、「広い土間」を作るのは難しい面があります。
玄関・廊下などを
土間の空間として、まとめるのが良いと思います。
玄関・廊下などの空間をまとめれば、広い土間が取れます。
そして、空間の有効活用につながります。
土間は「SOHO・創作活動等の、様々な用途として活用できる場にする」というコンセプトです。
土間を、
アクセスしやすい共用廊下側に設けよう。
外部との交流も
生まれると思う。
交流を喚起する
空間ですね。
その奥を個室とすることで、
プライベートも確保できますね。
新たなライフスタイルをデザインで具現化
土間を「利用者それぞれの発想」で活用して欲しいと考えました。
そして、様々な目的を持った方たちの集まる活気溢れる場になります。
都心において、需要のあるシェアハウスになるのではないかと考えました。
都心のロケーションを、
活かせますね。
個人で活動する方が、仕事場兼打ち合わせ場として利用するにも適しています。
出張で来る方が、滞在だけでなく「ちょっとした作業の出来る場」にもなります。
在宅勤務にも
良いかも。
この設計は、コロナ禍の前でした。
コロナで急速に普及した在宅勤務。
この時はここまで拡大するとは思っていなかったのが実情です。
「Tokyoにおける新たなライフスタイル」としてデザインに取り入れました。
在宅勤務の仕事スペースとする等、様々なシーンに対応出来ます。
住人同士や訪問者との関係に、
刺激を与えるデザインだ。
東京における
「新たな職住のスタイル」を提案する設計だ。
シェアハウスならではの
デザインができますね。
次回は、共用部分のデザインを進めてゆきます。
次回は上記リンクです。