木造戸建住宅の工事の流れ〜総仕上げと完成へ・給排水管の接続工事・浄化槽工事・汚水を浄化して公共の排水溝へ・急ピッチで進む内装工事・漆喰塗装工事〜|茨城の家 32・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜フラットな外壁塗装・骨材と塗料・外壁仕上げのポイント・内部塗装工事・漆喰塗装」の話でした。

目次

総仕上げと完成へ:給排水管の接続工事

新建築紀行
茨城の家:外壁塗装工事(新建築紀行)

今回は、いよいよ総仕上げをして、完成です。

外壁の足場が外れて、いよいよ完成間近になってきました。

外部では、外構工事と給排水管の接続工事が続いています。

配管を地中に埋めて全面道路へ繋いでゆく排水管の工事は、ちょっとした土木工事のようになります。

新建築紀行
茨城の家:1階平面図(新建築紀行)

計画地が広いため、庭や塀の長さが比較的長い家です。

住まいは出来るだけ都市に開いた構成にしたいので、塀はあまり作らないようにしています。

今回は、建主の要望で塀で計画地周囲を囲う計画です。

浄化槽工事:汚水を浄化して公共の排水溝へ

茨城の家:外部配管工事(新建築紀行)

今回は、下水道の整備されていない地域での建築でしたので、浄化槽が必要です。

浄化槽が必要な建築は、非常に少ないです。

下水道があれば、汚水を下水道に流せば良いのですが、下水道がない場合は汚水はそのまま流せません。

Yoshitaka Uchino

浄化槽という大きな槽を地中に埋設して、
そこに排水管を接続します。

住まいで発生した汚水・雑排水は浄化槽に入り、浄化槽内部で浄化されます。

その浄化された水を、排水溝などに流すシステムです。

内部では、漆喰塗装の上塗り工事が急ピッチで進みます。

通常は、建築の中の排水はそのまま公共下水管に流されて、下水道処理センターで水は再生されます。

それに対して、下水道がないエリアは「浄化槽で浄化した水」を公共の排水溝に流します。

急ピッチで進む内装工事:漆喰塗装工事

茨城の家:内壁塗装工事(新建築紀行)

住宅でも集合住宅でも、様々な建築工事は少しずつ後ろにずれ込むことが多いです。

そのシワ寄せが、最終的に内部仕上げ工事に行ってしまうことが多いのが実情です。

そのため、内部の塗装工事などの仕上げ工事の方々は、短い工期で突貫工事のように仕上げることが多く、非常に大変です。

この時は、4名以上の職人さんが一気に来て、どんどん塗装をしていました。

Mana Muraki

短い時間で丁寧に施工するのは、
大変ですね。

Yoshitaka Uchino

職人さんたちの
腕の見せ所です。

短い時間ですが、丁寧に塗装しないと、美しく仕上がりません。

また、ワレが生じやすくなってはならないので、丁寧に平滑に、短い時間の中で一生懸命塗装しています。

玄関付近でも、最終段階の工事です。

茨城の家:玄関土間工事(新建築紀行)

玄関の土間と、玄関へ上がる階段の工事を行なっています。

基礎と同様に、コンクリートでしっかり固めて、ガッチリ作ります。

この上から、黒い玄昌石を貼ってゆきます。

新建築紀行
茨城の家:外観(新建築紀行)

これで、遂に茨城の家が完成となりました。

新建築紀行
茨城の家:リビング(新建築紀行)

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

次回は上記リンクです。

新建築紀行

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