前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜フラットな外壁塗装・骨材と塗料・外壁仕上げのポイント・内部塗装工事・漆喰塗装」の話でした。
総仕上げと完成へ:給排水管の接続工事
今回は、いよいよ総仕上げをして、完成です。
外壁の足場が外れて、いよいよ完成間近になってきました。
外部では、外構工事と給排水管の接続工事が続いています。
配管を地中に埋めて全面道路へ繋いでゆく排水管の工事は、ちょっとした土木工事のようになります。
計画地が広いため、庭や塀の長さが比較的長い家です。
住まいは出来るだけ都市に開いた構成にしたいので、塀はあまり作らないようにしています。
今回は、建主の要望で塀で計画地周囲を囲う計画です。
浄化槽工事:汚水を浄化して公共の排水溝へ
今回は、下水道の整備されていない地域での建築でしたので、浄化槽が必要です。
浄化槽が必要な建築は、非常に少ないです。
下水道があれば、汚水を下水道に流せば良いのですが、下水道がない場合は汚水はそのまま流せません。
浄化槽という大きな槽を地中に埋設して、
そこに排水管を接続します。
住まいで発生した汚水・雑排水は浄化槽に入り、浄化槽内部で浄化されます。
その浄化された水を、排水溝などに流すシステムです。
内部では、漆喰塗装の上塗り工事が急ピッチで進みます。
通常は、建築の中の排水はそのまま公共下水管に流されて、下水道処理センターで水は再生されます。
それに対して、下水道がないエリアは「浄化槽で浄化した水」を公共の排水溝に流します。
急ピッチで進む内装工事:漆喰塗装工事
住宅でも集合住宅でも、様々な建築工事は少しずつ後ろにずれ込むことが多いです。
そのシワ寄せが、最終的に内部仕上げ工事に行ってしまうことが多いのが実情です。
そのため、内部の塗装工事などの仕上げ工事の方々は、短い工期で突貫工事のように仕上げることが多く、非常に大変です。
この時は、4名以上の職人さんが一気に来て、どんどん塗装をしていました。
短い時間で丁寧に施工するのは、
大変ですね。
職人さんたちの
腕の見せ所です。
短い時間ですが、丁寧に塗装しないと、美しく仕上がりません。
また、ワレが生じやすくなってはならないので、丁寧に平滑に、短い時間の中で一生懸命塗装しています。
玄関付近でも、最終段階の工事です。
玄関の土間と、玄関へ上がる階段の工事を行なっています。
基礎と同様に、コンクリートでしっかり固めて、ガッチリ作ります。
この上から、黒い玄昌石を貼ってゆきます。
これで、遂に茨城の家が完成となりました。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。
次回は上記リンクです。