木造戸建住宅の工事の流れ〜外壁塗装工事・大事な養生・ポール設置工事・電気配線を格納して見栄え良く・ポールの基礎工事・敷地内の電柱への配慮〜|茨城の家30・東京の建築設計から

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜柱による空間の秩序・フラットな白いイメージの外壁・階段と丸柱・一体化する構造と階段〜」の話でした。

目次

外壁塗装工事:大事な養生

茨城の家:外壁塗装工事(新建築紀行)

いよいよ外壁塗装工事です。

今回は、SK化研のベルアートという吹付材を使用します。

海に近い計画地だったので、塩害への配慮も考慮したグレードの塗装剤を選びました。

Yoshitaka Uchino

外壁の塗装工事は、
養生が非常に大事です。

ブワァーっと吹き付けるので、周囲にもかかってしまわないように、念入りに建物全体を覆います。

東京都新などと異なり、建物と建物の間の離隔距離が大きいので、

Yoshitaka Uchino

外壁塗装工事が行いやすく、
また周囲への影響は、ほとんどありません。

とは言っても、吹き付けている材料が「風で飛散」するようなことがないように、かなり念入りに覆っています。

内部では一生懸命、職人さんが吹き付け工事を進めていますが、外部からは分かりません。

ポール設置工事:電気配線を格納して見栄え良く

茨城の家:ポール設置工事(新建築紀行)

こちらでは、別の工事が始まりました。

大きなクレーンがやってきて、ポールを立てようとしています。

Yoshitaka Uchino

電気配線を
格納するポールです。

電柱から、建物に電気を接続することを「受電」と言います。

受電するためには、電柱から建物まで配線をつなげる必要があります。

茨城の家は計画地が広めで、手前に広い駐車場がある住まいです。

そこで、前面道路から家までの距離が長いため、受電の為に長い電線を建物まで引き込むことになります。

Yoshitaka Uchino

長い電線は景観上思わしくなく、
台風の際など危険です。

そこで、前面道路のすぐ近くにポールを立てて、そこに電柱からの電線をつなげます。

ポールから住まいまでは、地中に配線します。

Mana Muraki

これで、景観も安全性も
バッチリです。

念入りに外観デザインを検討しても、真っ黒な電線がかかってしまうと、困ります。

そこで、デザイン・景観上の配慮で、追加の費用が発生しますがポールを建てることがあります。

ポールの基礎工事:敷地内の電柱への配慮

茨城の家:ポール設置工事(新建築紀行)

ちょっとしたポールですが、結構高さが高いので、基礎もしっかり作ります。

今回は、コンクリートブロックを埋めて、そこにポールを立てます。

立てた後に、しっかりとコンクリートで固めて、ポールが立ちました。

茨城の家:ポール設置工事(新建築紀行)

感覚的には、「敷地内に小さな電柱を新たに建てる」イメージです。

外部にある電柱から、このポールまで電線を引き込み、建物への受電を完了しました。

茨城の家:模型(新建築紀行)

これで「白い箱」のデザイン・イメージを「電線が邪魔をする」ことがなく、万全となりました。

いよいよ、完成に近づきました。

次回は、内部塗装工事です。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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