前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜丁寧に現場加工する製作建具と枠・電気式床暖房と無垢フローリング施工・一枚の自然木の難しい施工・納戸の仕上・呼吸して伸び縮みする桐合板〜」の話でした。
木造戸建住宅の工事の流れ〜丁寧に現場加工する製作建具と枠・電気式床暖房と無垢フローリング施工・一…
丁寧につくる集成材の建具枠
目次
シンプルな直階段の工事
今回は、階段の工事の話です。
内部の壁の下地工事が完了してくると、天井の下地を組みます。
断面が小さい木材を縦横に組んで、天井を貼るための下地をつくります。
ここで精度良く下地を組むことが、綺麗な納まりの建築をつくるために大事なことです。
茨城の家の階段は、シンプルな直階段です。
吹抜とヴォイドのテラスに隣接する位置に配置しました。
Yoshitaka Uchino
「吹抜を感じながら上がり降りする」
イメージです。
練馬の家の階段のように、跳ねだしなどはないオーソドックスな階段です。
階段の段板を支える「力持ち」の桁
階段は両側の「桁」という厚めの木材で支持するタイプです。
まずは、桁をしっかり加工します。
桁の役目は、段板に乗る人々の体重を支えることです。
桁は、
とても力持ちなイメージです。
熟練の大工さんが、丁寧に階段を差し込む穴を開けてゆきます。
そして、階段の桁が完成しました。
桁を支える階段の下地:柱にしっかり固定
このどっしりとした大きな桁を階段を設置する壁に埋め込んで、両側で段板を支えます。
桁を壁に設置しましょう。
階段は、人の体重がどっしり乗っかり、移動するので頑丈に作る必要があります。
大きめのビスで桁を柱に打ち込んで、
しっかりと留めています。
建物全体を支える役割を持つ「構造の柱・梁」は、階段などの下地になることもあります。
しっかりした頑丈な柱に
桁を固定します。
だいぶ内装工事が進んできました。
次回は、外壁工事です。
木造戸建住宅の工事の流れ〜片流れの屋根がふわっと乗るイメージ・戸建住宅の内装工事と外装工事の同時…
重たいパネルをしっかり留める工事
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。