木造戸建住宅の工事の流れ〜手間がかかる無垢材の施工・多様性ある自然素材・無垢フローリング床材工事〜|茨城の家24・東京の建築設計

前回は「木造戸建住宅の工事の流れ〜膨らむ設計イメージ・石膏ボードの施工と内部空間の表出・内部壁面下地工事・建築基準法と工法と仕様〜」の話でした。

目次

無垢フローリング床材工事

茨城の家:リビング(新建築紀行)

壁のプラスターボードの下地工事がひと段落したら、床材を貼ってゆきます。

茨城の家は、ナラ無垢材のフローリングです。

Yoshitaka Uchino

厚さ15mmの
手触りが優しい無垢材です。

一般的に使われる床材は「複合板」と呼ばれていて、合板にシートが貼られた製品です。

複合板は安価で施工しやすいので、特に賃貸マンションや建売住宅などで使われています。

合板の上に、厚さ1〜2mmの薄い無垢材を貼った「半無垢材」のようなフローリングもあります。

手間がかかる無垢材の施工:多様性ある自然素材

茨城の家:無垢フローリング工事(新建築紀行)

複合板は幅303mm程度のフローリングが多いですが、無垢フローリングは多くの場合、幅90〜150mm程度です。

そして、「無垢材」なので、一枚ずつバラバラです。

メーカーでキッチリと切って現場に搬入されますが、無垢材ゆえ多少曲がったり、反っているしている材料もあります。

多少でも「曲がっている」や「反っている」のは、建材としては困りますが、自然の木ならではです。

人の手で作るタイル・スチールなどの材料と比較して、自然の材料は、それだけ多様性があります。

Mana Muraki

「木は生きている」
のですね。

自然の材料は、人工の材料と比較すると、手に馴染んで非常に優しい感じがあります。

その「優しさ」は、施工する際の難しさにもなりますが、

Mana Muraki

やっぱり、
自然の材料を出来るだけ使いたいですね。

茨城の家:無垢フローリング工事(新建築紀行)

複合板の場合は、慣れた職人さんならどんどん貼って行けます。

無垢材の場合は、反りやあばれを小さくするために、端材を小さくする必要があります。

現場で職人さんたちがピーンと糸を貼って、一枚ずつ「どのように貼ってゆくか」を事前にきちんと検討します。

茨城の家:無垢フローリング工事(新建築紀行)

一枚ずつ丁寧に貼って、貼ってはトンカチでコンコンと叩いて、キッチリ施工してゆきます。

複合板の施工に比べて、はるかに手間がかかる作業です。

Yoshitaka Uchino

職人さんたちの
腕の見せ所です。

茨城の家:無垢フローリング工事(新建築紀行)

熟練の大工さんによって、一枚一枚丁寧に無垢フローリングが施工されてゆきます。

次回は上記リンクです。

竣工写真は、下記サイトをご覧下さい。

新建築紀行

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