前回は「家のリフォーム・リノベーションのプロセス①〜そろそろリフォームをしようかなと思った時・リフォームのポイント・プロセス・既存の設計図書のチェック・プランの変更と断熱計画〜」の話でした。
リノベーション・リフォームの「最初の第一歩」
こんにちは。
設計会社や工務店に、
我が家のリフォームの
相談をしたいな・・・
「リフォームの相談をしたい」と感じた時、大事なポイントがあります。
まずは、リフォーム・リノベーションをする
既存の建物の状況の確認が大事です。
既存建物の設計図書・建築確認申請書一式を
まずご確認ください。
計画地に「一から建築する」新築と大きく異なるリノベーション・リフォーム。
まずは、既存の建物の状況や建築基準法との適合性の確認が「最初の第一歩」です。
リノベーションの具体的目標:住まいへの思いを明確に
今回は、私たちがリノベーションをした住宅の事例をご紹介します。
築25年ほどの木造戸建住宅をリノベーションした作品「本棚の柱」のお話をします。
まずはリノベーションの「具体的目標」を
ご家族でご相談ください。
それなりの金額がかかるのが、リノベーションです。
だからこそ、
ご家族皆様で「住まいへの思い」を
明確にして下さい。
木造の一軒家で、建主がお持ちの大量の本を収納することが、設計のポイントでした。
まずは、現状の把握と共に、建主のご要望をお聞きしました。
リノベーションに対する
ご要望をお聞かせください。
収納した数々の本を、
身近に感じながら楽しく生活をしたいです。
「多数の本を身近に過ごしたい」という、ご依頼を頂きました。
また、キッチンに関しては、
オープンではなく、
あまり人目につかない位置がいいです。
「あまりオープンにしたくない」という、ご要望も頂きました。
私たちはオープンな対面式キッチンを
ご提案することが多いですが・・・
建主、特にキッチンを使う奥様の
ご意見を尊重します。
デザインのアイデア:「思い」を具体的なデザインへ
建主の、
たくさんの本を
収納できる本棚を作って欲しい・・・
「たくさんの本を収納したい」という、ご要望にお応えすることが第一です。
そこでわくわくするような本棚を、
たくさん作りました。
本棚でキッチンとリビングを仕切るデザインを提案しました。
そして、
キッチンは人目につきにくい
ようにして欲しい・・・
このご要望に対して、キッチンはリビングからは見えにくい位置に配置しました。
そして、本棚の裏側にキッチンスペースを作りました。
柱のような細長い本棚を円弧状に隙間を作って並べて、その本棚の裏側がキッチンとなっています。
本棚がルーバーのようになって、
キッチンを適度に隠します。
隙間をつくることで、閉塞感はなくして風通しを良くしました。
視線はあまり感じずにキッチンの空間を、
保てるように計画しました。
細長い本棚には、様々なサイズの本を入れることができます。
大きい図鑑から、新書・漫画などの小さい本まで、たくさんの書籍が入るように考えました。
写真やお花の飾り棚としても、
使えるように考慮しました。
この本棚、
可愛らしくていいですね!
建主にも喜んで頂き、嬉しく思いました。
暖かくなるように断熱計画も
バッチリです。
念入りな構造計画・環境計画を含め建主のご要望をもとに、デザインをお任せ頂き、具体的な形を作り出します。
このように、リノベーションの際には「まずは建主・依頼主のご要望」を明確にすることが大事です。
建主のご要望が、デザインのアイデア・コンセプトに
成長することが多いです。
次回は上記リンクです。
竣工写真は、下記サイトをご覧ください。