前回は「空間を変容させる「水と光のハーモニー」〜森の中の教会・外部空間と内部空間の隔絶と壁面・二枚の木の壁面と一枚のコンクリート打ち放しの壁面〜」の話でした。
「デザインの軸」を中心とするコンセプト・ドローイング:空間構成の強調

雨の日は、屋根と壁の間のスリットから落ちてくる雨水が、コンクリート打ち放しの壁を流れる”Holy Water Wall”。
・揺らめく自然
・有機的ヴォイド
・道空間
・都市広場
・多様なる共生
私たちのフィロソフィーから、「揺らめく自然」を最も重視したデザインです。

今回は、”Holy Water Wall”のコンセプト・ドローイングの話です。

メインの三角形のボリュームを囲む、円弧状のコンクリート打ち放しの壁面。
上のコンセプト・ドローイングは、このコンクリート打ち放しの壁面を強調したドローイングです。

上のコンセプト・ドローイングは、ボリュームのテクスチャーに透過性を与えて表現しています。
透過性を与えると、リアルなCGでは得られない「空間の奥深さ」を表現できる点が良いです。

上のコンセプト・ドローイングは、十字架を背景とするコンクリート打ち放しの壁面を強調したドローイングです。
建築の「デザインの軸」を中心とするコンセプト・ドローイングは、空間のイメージが分かりやすいです。
イメージが膨らむ線画ドローイング:線画の色が広げる空間イメージ

上のコンセプト・ドローイングは、先ほどと同じ画角を線画にしたドローイングです。
線画のドローイングは、サッパリとしたシンプルなドローイングで、少しそっけない感じもあります。
その反面、線のみで情報が少ない分、様々なイメージが膨らむ点が良いです。

上のコンセプト・ドローイングは、立面図で内部空間を透過させた線画ドローイングです。

上のコンセプト・ドローイングは、平面図の線画ドローイングです。
これらの「図面の画角」をコンセプト・ドローイングにする際、線に色をつけるようにしています。
コンクリート打ち放しは「薄いグレー」で、木の壁面は「茶色」、水面は「水色」などです。
これらの色は、設計者のイメージ次第であり、空間のイメージと密接に関わります。
上の線画ドローイングは、空間イメージを広げます。
色を変えたり、線の太さを変えると、印象が大きく変わる線画ドローイング。
今後も、線画ドローイングで、空間イメージを先鋭化してゆきたいと考えています。
