ドローイングがあぶり出す建築デザインコンセプト〜半透明の木の梁の表現・「Pコンと割り付けのライン」に還元されたコンクリート打ち放し〜|ドローイングとコンセプト1

前回は「「デザインの軸」を中心とするコンセプト・ドローイング〜空間構成の強調・イメージが膨らむ線画ドローイング・線画の色が広げる空間イメージ〜」の話でした。

目次

ドローイングがあぶり出す建築デザインコンセプト:半透明の木の梁の表現

New Architectural Voyage
Twin-Arc:Concept Drawings(新建築未来紀行)

今回は、これまでにご紹介したドローイングに実例から、ドローイングの役割に関して考えてみましょう。

New Architectural Voyage
Twin-Arc:Concept Drawings(新建築未来紀行)

これらのコンセプト・ドローイングは、私たちが設計した”Twin-Arc”のドローイングです。

要素を大きく削ぎ落としていますが、ここで、屋根を支える梁を表現している点が重要です。

“Twin-Arc”のドローイングの話を、上記リンクでご紹介しています。

これらのドローイングから、空間構成とデザインコンセプトがあぶり出されます。

半透明の木の梁の表現によって、コンクリート打ち放しと木造の対比が明瞭になっています。

「Pコンと割り付けのライン」に還元されたコンクリート打ち放し

富山の美術館:コンセプトドローイング(新建築紀行)

次に、同様に、木の梁を丁寧に表現した線画のドローイングをみてみましょう。

ここでも、コンクリート打ち放しと木の大梁の存在が極めて対比的に表現されています。

線画なので、コンクリート打ち放しは、「Pコンと割り付けのライン」に還元されている点がポイントです。

先ほどの”Twin-Arc”のドローイングと比較すると、いささかシンプルすぎるようにも感じられます。

その一方で、シンプルであることが、さらにコンクリート打ち放しの存在を引き立てています。

「富山の美術館」のドローイングに関する話を、上記リンクでご紹介しています。

富山の美術館:コンセプトドローイング(新建築紀行)

局面のコンクリート打ち放しは、「Pコンと割り付けのライン」が生命感を帯びているように感じられます。

筆者は、線画のドローイングが好きで、デザインコンセプトを表現するには最も適していると考えます。

次回以降も、ドローイングを様々な角度から見てみましょう。

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