前回は「戸建住宅の設計の進め方①〜「家を建てたい」と考えた時・基本デザインと全体のイメージ・コストとスケジュール〜」の話でした。
「建物を建てること」と費用:多岐にわたる費用
建物を建てる際に、最も重要な事項の一つに予算があると思います。
例えば、個人邸の新築を計画する場合を考えます。
設計費は、私たちのように建築設計を専業としている会社か、設計・施工一括で大きく変わりますが、
設計費・工事費という
大きな費用がかかります。
そして、建物の保険の費用・登記の費用などが、
かかります。
計画地の測量図がない場合は、測量費も
かかることがあります。
「結局いくらかかるの?」ということに、
なりますね。
上昇した工事費:建材・設備機器などのコストアップ
ハウスメーカーなどでは、坪単価55万円~程度が一般的なのかなと思います。
ここ数年は、インフレ傾向もあり、建材・設備機器などのコストが非常に上がりました。
特に半導体などの影響も受けやすい
設備機器は20〜30%上がったものもあります。
2年ほど前から、だいぶコストが上がり、総工費も10%〜上昇した感覚があります。
私たちの設計する建物は、建てる地域・建物の種類や大きさ・建てる構造方法によって様々です。
「大体この程度の金額」
という概算をお伝えします。
木造2階建ての一軒家で考えた場合、都内では坪単価では凡そ80~95万程になります。
鉄筋コンクリート造の集合住宅の場合、以前は坪100万円〜が目安でしたが、
近年のコストアップのため、
最近は鉄筋コンクリートは坪120万円〜が目安になります。
規模と予算:単価と総工費
予算が気になるから、
規模を小さくすれば、安くなるのかしら?
というご質問を受けることがありますが、一概には言えないのが実情です。
小さくなると工事費も下がる傾向はありますが、
単価としては上がる傾向にあります。
スーパーで売っている野菜と似ているかもしれません。
大玉1つの白菜と、1/8玉の白菜の「どちらを買おうか」という時があります。
値段は1/8の方が安いけど、大玉を買ったほうがお得だよね、
ということがありますよね。
それと似たようなことが建築業界でも当てはまります。
必要な資材の量が少なくても、販売している最小単位数があります。
それを下まわる数量では、仕入れ単価が上がることが多いです。
「素敵な家を建てたい」という理想と、「金額が折り合わないと」という現実があることが多い建築。
そこで、気持ちが揺れ動きますね。
まずは、
この程度の予算で、
検討しています。
具体的に、お伝え頂くのが良いと思います。
コストマネジメントもしっかり行って、
ご要望に合う住まいを提案します!
弊社のサイトでは、大体の設計監理費・工事費用がシミュレーションできるシステム(上記リンク)がございます。
ご要望や地域差によりますので、参考程度にして頂ければと思います。
大体の目安が分かりますので、ぜひご活用ください。
次回は上記リンクです。