海を支配して特異な文化を堅持した琉球王朝〜現地訪問からのみ得られる大事な「現地の雰囲気」・出張で沖縄訪問〜|沖縄・浦添城跡と浦添ようどれ1・建築と旅

前回は「戦国時代の痕跡を色濃く残す遺跡・一乗谷朝倉氏遺跡〜巨大な一乗谷の都市模型・アイレベルで見るリアルな模型の発見〜」の話でした。

目次

現地訪問からのみ得られる大事な「現地の雰囲気」:出張で沖縄訪問

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浦添城跡・浦添ようどれ(新建築未来紀行)

かつて、沖縄に仕事で出張に行きました。

Yoshitaka Uchino

旅で沖縄を訪問したことは
ありますが、仕事で行ったのは初めてです。

以前、沖縄を訪問した際には海を楽しみながら、様々な場所を訪れました。

だいぶ前に訪問して以来、沖縄を訪れるのは久しぶりで、

Yoshitaka Uchino

仕事が最優先ですが、
沖縄を久しぶりに訪問することが楽しみでした。

そして、現地調査を終えた後、少し時間がありそうだったので事前に少し調べておきました。

出張する際には、時間を見つけては付近の城・建築などを訪問することにしています。

これは、筆者が小さな頃から歴史がとても好きであることが、最も大きな理由です。

別サイト「新歴史紀行」では、筆者が訪問した歴史的な場所や歴史に関することをご紹介しています。

設計やコンサルティングの仕事をする場合は、早い時期に現地を訪問することを最重視しています。

それは、現地を訪問して「現地でしか分からないこと」を見たり、感じることがとても大事だからです。

Yoshitaka Uchino

現地調査によって、仕事・業務の対象を
しっかり把握することが大事です。

そして、依頼主の方が当社に訪問し、依頼主と話をすることも大事ですが、

Yoshitaka Uchino

依頼主が日頃住んでいらっしゃる地域の
ことを知ることもまた、仕事上重要です。

今回は、沖縄という東京とはだいぶ違う文化と雰囲気を持つエリアであったことも大きな理由でした。

そして、仕事を依頼いただいてから一月ほどのちに、沖縄訪問となりました。

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浦添城跡・浦添ようどれ(新建築未来紀行)

仕事中心であるため、訪問する場所は「現地調査対象地付近」となります。

今回は、「浦添城跡・浦添ようどれ」という名所があり、訪問することにしました。

Yoshitaka Uchino

沖縄の城を
訪問するのは楽しみ・・・

そして、琉球の文化が感じられる城を訪問しました。

海を支配して特異な文化を堅持した琉球王朝

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浦添城跡・浦添ようどれ(新建築未来紀行)

天気も良く、日没が遅い沖縄では、業務後の時間でも明るい状況でした。

昔は琉球王朝が支配していた時代が長く続いた沖縄は、「琉球王朝」にちなんで「琉球」と呼ばれました。

現地を訪れると、「沖縄」という名称よりも「琉球」の方がピッタリであるように思います。

1429年に成立した琉球王朝は、沖縄本島のみならず、奄美大島等の周辺の島々も支配下に治めてました。

そして、薩摩(鹿児島県)を支配していた島津氏による侵攻を受け、1609年に島津氏の傘下に入りました。

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徳川幕府初代将軍 徳川家康(Wikipedia)
徳川家康

これからは
我が徳川家の時代だ!

当時は、徳川幕府初代将軍であった徳川家康も存命の時期で、豊臣家も存続していました。

時代は江戸時代となり、豊臣家の影響力が低下し、徳川家による支配が強まった頃です。

この頃に、当時の幕藩体制の一つである薩摩藩の傘下に入ることで「日本の一部」となった琉球。

当時の、各藩は「それぞれが国家」という雰囲気で、藩によって雰囲気は大きく変わりました。

その中で、海を支配して特異な文化を堅持した琉球王朝でした。

当時は、明(中国)の影響力が非常に強い時代で、アジア諸国は明の支配下にある国が多かった時代です。

そして、明の支配下でもあり、薩摩の支配下でもある状況となった琉球。

明と薩摩の両方とうまく付き合った琉球王朝は存続しました。

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浦添城跡・浦添ようどれ(新建築未来紀行)

この浦添城跡を訪問すると、その琉球という国家の持つ力の強さをひしひしと感じます。

明の後の清の支配も受けながら、うまく時代を切り抜けた琉球王朝。

広大な海を支配して、周囲に強烈な光を放つ存在であったであった琉球王朝は1879年まで存続しました。

1429年から1879年まで、450年ほどの長期に渡り存続した「類まれなる王朝」となった琉球王朝。

この浦添城跡の力強い城壁をみると、長い歴史のみならず「力強い何か」を感じることが出来ます。

世界で、ただ一つ琉球王朝だけが持つ「特異な文化を堅持し続けた王朝」としての力強さを。

次回は上記リンクです。

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